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【社長インタビュー 01】 社会のインフラとしての自覚を持ち「当たり前のことを当たり前にやる」がブレない。そして、DX化など策を持ってさらにシンプルを突き詰める。

インタビュー取材という手法を用いて思考の《 OUT PUT 》をお手伝いするというこの企画。いつもは極プライベートで行い、取材対象者である知り合いの社長さんの個人/社内用でしたが、そろそろオープンメディアにしてみようかなと。シンプルに、カジュアルに。

八戸東和薬品株式会社  代表取締役 高橋 巧さん
八戸東和薬品株式会社ホームページ → hachinohe-towa.com

ひとつの案件を通じて紹介された高橋 巧さん/八戸東和薬品株式会社 代表取締役。彼が縫製工場を買う?買わない?で情報を集めているときでした。会う前は、縫製工場に興味がある=カジュアルな服装か素足に革靴だろう 笑、と勝手に妄想していましたが、はじめて会ったときはキリリとスーツ姿。初の対面MTGは、頭の中で必死にギャップ修正していた記憶があります。それから事あるごとに進捗しあい、こういう企画をやっていることを遠回しにアナウンスしたところサムズアップ絵文字が。実は、聞きたいことがたくさんあったのでありがたい。


――― ビジネス系の企画でもないし、リーダー(経営者)インタビューでもない。カットソーライクな言葉のやりとりがメインになりますが、大丈夫ですか?

現在複数のプロジェクトが進行していて、ちょうどOUT PUTしたい時期でもあったので、インタビュー形式のこの企画を知ったときはお願いしたい!乗っかってみよう!と思いました。そう、自分が好きだった雑誌でお仕事されていたことも知っていたので。貴重な体験、夢がひとつ叶う、みたいな。真面目に言うと、自分のモヤモヤした考えが質問されることで整理できるといいかな、と。そして自分と事業の記録を残す作業にもなると思うので、自己定点観測のような位置付けになるといいですね。


――― なんか夢が小さい!笑 もう褒め合い刺し合いは止めましょう 笑 いつも高橋さんと話すときは今後の事業案件ばかりで、(ちゃんと?)教えてもらうタイミングを失っていました。名刺に書かれた「八戸東和薬品株式会社」って何???

笑笑笑 確かに、小泉さんには伝えたことが無かったかもしれないです。簡単に言うと処方箋薬品の卸会社で、社名に入っているジェネリック医薬品専業メーカーの商品(お薬)を扱っています。今は200以上の保険薬局、150以上の病院、診療所などに訪問・配達するのが主たる業務で、青森県八戸市を中心に、北はむつ市、南は(岩手県)久慈市までが該当エリアです。
商材の性格上、取扱いに免許取得が要必要なので、お堅い(信頼性・安心感)イメージありますが、ビジネスモデル的にはB to B事業であり、ルートセールスで売上を作っていきます。従業員は19名。



――― 直接取引、プロセス一貫、PBなどが増え、中間として存在する卸業の新しい在り方?みたいな話はよく聞くけど、八戸東和薬品としては時流をどう見ているのか気になるけど。

基本的に商材が特殊?ニッチ?というのがあり、すべてが該当するわけじゃないと思っていますね。逆に、卸業の<市場に出る流通量を適正なものにできる>という基本をもう一度、というか、僕たちのような卸業がいないと成立しない!の考えのほうが強い。処方箋薬品が患者様に届くようにする社会のインフラとして精度を高めたいと思っているので、小泉さんの言う変化は気にしていないというか。それよりも「日々の当たり前を当たり前にできる、そしてその当たり前を崩すようなことをしない」というイズムが、八戸東和薬品では強くなっている感覚があります。単純に薬供給で困る人がゼロでなければいけないので。当たり前を当たり前にやることができるのが、間違いなく弊社のストロングポイントだと思います。つ、ついてこれてます?小泉さん、、、。


――― えっええ。笑 勉強も仕事も“当たり前にやる”は究極の理想論?心構え?だと思っていたので、実行していることにびっくりしちゃって。笑 そうか、鉄道やダムが当たり前じゃなきゃ困るのと一緒か。勉強になります!
この前、高橋さんの会社の求人サイトを見たとき、求める人物象に<実直な方><素直な方>と書いてあって。当たり前すぎて思わず「狙ってんな!」と少し笑ってしまったんです。コレ、事業として真っ直ぐな人物像だったんですね。世の中知らなさすぎです。

インフラの仕事ということが前提にわかってもらえると、いろいろ合点がいくかと。八戸東和薬品は、頼まれたものを頼まれたときに届けるだけ、という単純明快な仕事内容だからこそ、シンプルをさらに突き詰めるという作業を意識していて、なのでウチの会社は整理整頓・改善が得意ですよ。2021年から、限られた労働力の活用、生産性の向上といった課題に取り組むシステム事業部を立ち上げました。そのひとつ、DX化はデジタルでシンプルに直線的な仕事をすることに注力していて、その取り組み・事例が「2023年版 中小企業白書・小規模企業白書」(中小企業庁ホームページ)に掲載されたんです。


――― 八戸東和薬品の経営をしていて、会社から学ぶ、スタッフから学ぶ、培ったマインドみたいなことがあったら今後の参考に教えてほしい、です。

僕自身が、物事をシンプルに進められず、どこかに痕跡を残したいとか、少し捻れた思いが少なからずあって、その斜に見る感覚は会社に入ってからもしばらく続いていましたね。ただ、あるとき、ふと、先に言った「日々の当たり前を当たり前にできる、そしてその当たり前を崩すようなことをしない」が、八戸東和薬品には必要だと思い、当たり前にするにはどうすればいいのか?を、単なる心構えではなく策を持って解決するという問答を社内全体で取り組めたのは大きな学びでした。本筋の目標そして対策を実行するために、試行錯誤しながら整理整頓・改善を行ってきたことがいつの間にかストロングポイントになり、違う事業でも活用したい、きっと良くなるはずだ、と思うようになりました。マインド? んーーー、何事も突き詰める!ですよ。笑


高橋さんは八戸東和薬品の取り組みで得た強みを新規事業に還元、変換するべく奮闘中。実際、この2年で2社をグループ化。今回はその根幹である八戸東和薬品について質問をまったりぶつけてみたが、受け答えのひとつひとつが直線的でちょっと面白そうな社長さん。あれ? 意外と若いのか?次回はそのへんを探りつつ、思考の吐き出しをしてもらおう。

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