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#47 タクシー運転手いない問題

皆さんは普段タクシー乗りますか?

私は、アキレス腱断裂して松葉杖生活にないっている間、朝の混み合っている冬のバスに乗り降りするのは不可能だと判断して、約1ヶ月ぐらいタクシー通勤をしていました。
これまでタクシーにはほとんど乗ったことがなかったので、あの楽さ加減には驚かされましたね。お金さえあればどこへ行くにしても毎回乗りたくなりますね〜。

最大の問題

それは、なり手不足です。

薄々気づいてはいましたが、運転手の年齢は60歳以上が普通。70代の方もいらっしゃいました。

皆さん口を揃えて言うのが、「若い人が入ってこない。」ここで言う、「若い人」とは、別に20代というわけではなくて、30、40代でも若い人に入るでしょう。

何が原因か

何も人手不足はタクシー業界に限った話ではなく、どこの業界においても当てはまることで、日本全体の問題と言えるでしょう。

人が減ってるのに、サービスの量・質は変わっていないので全国で慢性的な人手不足になっていると。むしろ、我々が求めているサービスは増えている?また、都市部に若者が出ていってしまうので、地方はなおのこと厳しい。

また、働く側からすれば、より快適な労働環境・労働条件を求めるので、いかに労働者が魅力に感じる環境を作れるかが肝になってきます。

その点、タクシー業界はどうでしょうか。
ある勤続30年の大ベテランの方は、「30年前より手取りが減っている。だから若い人が来ない。」と嘆いていました。
また別の方は、「手取り20万ぐらいでカツカツ。」とのこと。

うーん、良くなっているどころか悪化してる…。
また、歩合制のため、都市圏と比べると地方はさらに悪いでしょうね…。

他にも、若い世代が現場仕事を希望しない事実もありますよね。小さな世界ですが、自分の周りで運転手や工事現場等で働いてる人はいない。皆快適なオフィスで働いてます。どう考えても、社会を支えるために必要な職種ですが、正直なところ、全く魅力的には思えません。

解決策はあるのか

そんなタクシー業界でもトップに登りつめると、こんな世界があります。

「年収1000万超え」タクシードライバーの仕事術

この道45年で年収1,000万円。すげーよ。
どんな世界でも、トップが見られる景色は違うようだ。ただ、トップがこうなれるから皆さん来てくださいじゃ何も魅力はないわな。
大切なのは、レベルの底上げ。平均、中央値が上がらずに、トップだけ伸びても良い解決策にはなりませんね。一握りの人間しかそこに到達できないから。

じゃあ、どうすればいいのか。

会社がもっと従業員を労って待遇を上げる。
これが何よりも大切。これはどこの業界でも同じ。

どれだけ内部留保を少なくして従業員に還元できるかという線引が難しい。

タクシーは事故がつきものなので、多額の保険に加入してるだろうし、示談金払わなきゃいけないかもしれないしだが、幾分予想ができないことなので、難しい。

そもそもタクシー乗る人を多くする戦略はあるのか?

形のある商品は、広告費をかけて認知度を高めて購入してもらうような戦略を取るが、きっとタクシーにそんなものないよなぁ。

数少ない見込み客を競合他社と奪い合うので、消耗戦になるだけなのか。
普通は、バス地下鉄JRぐらいが一般庶民の移動手段なので、そこにどうタクシーを組み込ませるのか。正直、タクシーは贅沢品なので中々売上を底上げするのって難しい。

さっきから難しいばっかりで、何も解決できそうな手立てが思い浮かばない。

1つ分かるのは、最終的に全て自動運転になって、運転手の人件費がほぼ0になるであろうということ。ただし、自動運転車を取り揃えるための初期投資がものすごくでかいし、雪国での運用はうまくいかず西日本で先行的に始まって、東日本にはなかなか普及しないかもしれない。

対応するには、ソフトだけでなく、冬でも対応できるハードの改良が必須で、ここまでくると一タクシー会社の力だけでなく、行政の迅速で多大な介入が必要。まだまだ道のりは遠い。

それまでに、何とか魅力度を高めて人材を確保しつつ、経営を継続できる体制を維持しなくてはならない。

全く私では解決策が思い付かない。結局、人手不足が根本なのであれば、サービスの質を落とすしかない。
一度慣れてしまった環境からグレードダウンすることに人は嫌気がして、受け入れたくないが、仕方がない。

技術に解決してもらうまで我慢するしかないのか…。


ここまでお付き合いいただきありがとうございました。

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