はねz
ことばの集まり
拙い短歌
短い物語のようなもの
題のついた詩
作詞したものです。曲をつけてくださる方、大歓迎です。
また一つ 一つの時代が終わる度に 受け渡された次の時代を 私達はどうやって生きていこう? 語り継ぐべき記憶も 超えていくべき記録も 何もかも忘れないで 新しく生きるにはどうしよう?
生きた証より 今生きる力がほしい 誰かが助からないからって 貴方が生きない理由にはならないよ
冬 冷えた手を温めるだけの貴方など冬の夢より薄情な人 頬 氷るのは頬を流れた涙だけ私の恋はまだ燃えている 嘘 嘘でもいいこの寂しさが埋まるなら優しい言葉で何か言ってよ 滅ぶ 願いさえいつか滅ぶというのなら今この時を君の隣で 傷 いつの間に傷ついた気になっていて剥がせないまま心にガーゼ 青 どこまでも広がる青に責められた今日の涙を君は許して
足下に花が咲いていなくとも 見上げれば鳥が飛んでいく あの翼でどこかの大地に 種を運んでいるかもしれない いつか芽吹いた森に 辿り着けるはず
冷たい金属で蓋をした 穴の開いた君の心は 失ってしまったものの代わりに 何も要らないフリをしている 本当に欲しいものが 分かっている? どんなに飾り立てても 向こう側が透けているよ 何も必要としないで生きていける そんな人は何処にも居ないんだ
何かを猛烈に忘れたくなる瞬間がある 明日の予定だとか 今際の際の覚悟だとか 昨日の失敗だとか 言われたままの言葉だとか 考えなければいいのに 考えてしまうこと それをすべて忘れたくなる瞬間を重ねて 今日まで生きてきた
そうだな 出会わなければよかった 寂しいも 悲しいも 辛いも さよならも 「貴方を好き」も 全部知らずにいられたのに
期待と予感が 手を取り合って心を荒らす この先にある新しい可能性と 失うと決まっている未来 無邪気に次を期待するには 私は知りすぎてしまった それでも進まなければ 終われない 終わらなければ 語れない 語れなければ 胸を張って愛したとは言えない
時に泣きたくなるような喜びと 黙り込んでしまう悲しみと 走り出したくなるような怒りと 離れたくない楽しさと 目まぐるしく動かされる心と 一緒に生きていく
一体あなたに 何が解るというのか あなたの視ている世界に あなたは居ないのに 私がどうしようもなく 許せなくて どうしようもなく 愛しいあなたのことなんて あなたには何も 解らないでしょうに あなたが思うほど あなたは些細な存在ではない 私の視ている世界は あなたには到底解らない
捨てたはずの想い出を拾ってきて 擦り切れるまで愛さないでよ もう何処にもないじゃない
どこまでも続く青は 遠い記憶の貴方の色だった 小さな歩幅で必死に追いかけた あの広く大きな背中を 追い越すときが来たとしても 隣に並んだ貴方の肩に そっと夢見た未来を託して 私も俯くのはやめて 空の彼方を目指すのだ
きっと貴方はもうすぐ さよならを言うのだから せめて最期まで 私に悟らせないで いつも通り くだらない話をして
ここにもう英雄はいないのだとしても 私達は絶望なんてしていられない 知ってしまった強さの意味を 今更隠し通せないから 貴方のように格好よくはないけれど 立ち上がってみせるよ
貴方にもはじまりがあったのだ 私はその笑顔しか知らないけれど 貴方だって一番最初は 泣きながら生まれてきたのだろうし
貴方が何を信じようが信じまいが 私には関係のないことだ 社会に生きていないのなら この大きな営みの中では そうはいかない 私は貴方が信じているものを 信じないかもしれないし 貴方は私の生活を 否定するかもしれない ただしそれは特別なことではない 貴方も私も特別ではない