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その時がくるための準備

 施設の修繕工事の影響で、いよいよ上の階の生活介護事業所の重度障害の入所者さんたちが、私たちが居る階の反対側のフロワーに降りてくる週になった。
 宿直室の入り口に、職員室の職員さんを呼び出すためのインターフォンが設置されたり、こちら側とあちら側のフロワーを分けるドアをつけるための枠が設置されたり、職員さんに洗濯物を預けるためのネットが配られたり、談話室から下の食堂に移動してきた電子レンジやティファールなどの場所を確認したりと、その時のための準備が着々と進められている。後は工事が終わって今日の夜から使えるようになる予定の四階のトイレのレイアートを確認するぐらいだろうか。
 上の階の人たちが正式に降りてくるのは21日からだが、明日にはもうあちら側のフロワーが完全に封鎖されるようなので、これまでと同じ生活ができるのも明日の朝までだろう。
 ついにその時がくるのだ。環境の変化に心身共についていけるのかかなり不安だが、ここまできたら乗っかれる限り乗っかっていくしかない。

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