天が二物を与える最もな理由
物事を究極まで磨き上げて活躍する人がいる一方で、複数の才能を発揮してマルチな活躍をする人もいます。
そんな人を目にすると僕のような心の小さい人間は、「天は二物を与えずなんて言うけどねぇ…」と少しだけ神様をうらめしく思ってしまいます。
しかし、そんな僕でも「そりゃ、二物となるよなぁ…」と思ってしまう情報を見つけましたので、自分への戒めの気持ちも込めてここに書き留めておきます。
▼「勉強ができる」とはどういうことか?
「文武両道」なんてスローガンがありますが、このスローガンを地でいくような人って結構いますよね?
そのカラクリを解くヒントは、「#やり抜く力GRIT」で有名なアンジェラ・ダックワースさんの研究にありました。
ダックワースさんは、
ということを発見したのです。
何となく「知能検査が好成績だと学校の成績もよくなるのでは…」と思いがちですが、どうやら全てがすんなりつながっている訳ではなさそう。
ここで疑問となるのは、「なんで自制心が大切なのか?」ということ。
これは、勉強にチャレンジしたことのある方なら誰しもが思い悩んだであろう「勉強=めんどくさい問題」に至ります。
基本的に「勉強」というのは、「知らないことを知る」とか「できないことをできるようにする」という苦痛を強いられるもの。
もちろん、勉強が苦痛ではなく快楽である人は、間違いなく「勉強のできる人」になり、生涯をかけて自分の知的好奇心を満たす方向へ進んで行くのでしょう。
勉強で苦労するのは、たまった宿題を見て見ぬふりをして、「誰かか代わりにやってくれないかな…」と神頼みするような僕のような人。
もちろん、「締切」とか「先生に叱られる」とか、強制力が発揮されてしぶしぶ手を付けるのですが、その際「自制心」が確実に関係している。
人間は「油断すると楽な方へ流れていく」という選択をしますから、勉強をめんどくさいと感じている人が勉強に手を付けるためには、「自制心」を発揮する必要がある訳です。
ということは、これらを乱暴につなげると、
というゴールにたどり着くのです。
もちろん、好き・嫌いの他にも得意・不得意という持ち合わせた能力もあるでしょう。
ただ、「自分自身を自制して勉強に打ち込むことができる人」は、「勉強ができる人」の仲間入りをする確率が高いことは間違いなさそうです。
▼なぜ、天は二物を与えるのか?
ここからは、「天は二物を与え」、「文武両道が実現」するカラクリを解き明かしていきましょう。
簡単な話、複数の才能を開花させて活躍する人が「自制心マスター」であることは間違いないでしょう。
要するに、「勉強ができる人」というのは、「自制できる人」である確率が高く、「自制できる人」というのは、「勉強以外の分野でも自制して努力することができる可能性が高くなる」ということ。
「努力することに生きがいを感じる」なんて人と出会ったことがありませんか?
このような「努力マニア」は、「日々、こつこつと積み上げた行動が長期的に大きな結果として返ってくる」ということを実感として分かっているのでしょう。
「めんどくさい」、「眠い」、「ネトフリ見たい」という誘惑は、自分のスキルアップにつながるんだけれど気が進まないこと」と対峙した時にやってきます。
そんな誘惑に打ち勝ち自制心を発揮して生産的な活動に切り替えられる人が、勉強だけでなく、スポーツや音楽などなど、多彩な才能を発揮して活躍できるのは、ある意味、納得の結果なのです。
▼勉強に自制心を発揮できない人の戦略とは
「だったら勉強を避けたら終わりなのか?」と言われそうですが、そうでもありません。
世の中には、二物ではなくとも「自分らしさ」を開花させて大きな成果を残す人はたくさんいますからね。
全てが勉強で決まることはないのです。
だからこそ知っておきたいのは、「自制心が発揮できる環境を選択する」という意識。
もっと簡単に言うと、
「〇〇だったら、眠気とか空腹とか忘れて没頭することができる!」
というものを見つけましょうということ。
ここまでは「自制心の素晴らしさ」を中心に書いてきましたが、自制心には問題点もあるのです。
それは、「自制心に頼り切っていると続かない問題」。
よくよく考えてみると、「自制する」ということは「他にやりたいことを我慢している」とも同義。
ということは、よっぽど自制心の強い人でない限りず~っと自制心を働かせて取り組み続けるということは難しいのです。
だからこそ、「三日坊主」的な言葉が生まれ、「目標への挫折」を繰り変えすのでしょう。
しかし、「自分がやりたいと心の底から思うこと」に対して「自制心」の出番はありません。
だって、それが食事よりも睡眠よりも好きなことだから!
といっても、「それが分からないから困るんだ…」というのも本音なのですが、様々な可能性が開けた現代だからこそ、自分と向き合って自分の可能性を追求してみるのも良いかもしれません。
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