娼婦街って意外にセーフティ

パリでの新生活が始まったこの地域は何と 後で知ったんですが、娼婦街でかなりなコールガールが道路に立っているカルティエ。グラマラスな白人、黒人、褐色な人、ただ、アジア人は当時は居ませんでした。そんなカルティエの名はサンドニ。
名の知れた地域で24時間誰かしらコールガールが入れ替え立ち返え 営業している街のアパルトマンを借り事になった僕たち、カップル。
アパートの前、道路ぎわ辺りにコールガールが立ってるの横目で見ながら 撮影スタジオに向かう毎日でした。もちろん、朝の挨拶、「ボン・ジュール」って言って出かけます。仕事帰りには、「ボン・ソワー」を声を掛ける親しい中になっていきました。
ボクの隣の部屋にも娼婦さんが部屋を借りて 商売をしてるのは知っているので
近所付き合いは、心がけていました。でも、ちょっと変な気分ですよね、入れ替わり立ち替わり男性がその彼女の部屋に入っていく姿を見ていたので。
まだ、26歳のボクは、よく分からない状況で、大人ってこんな感じなんだって。
この世界は、しっかりした組織で、必ず、その組織の方々が見回りをしていましたので 強盗、泥棒などの被害がなく、被害に合った事はなく 安全な毎日でした。
そんなある日、帰宅前のボクのアパート前に着いた頃、一人の男性が、駆け足でボクのアパートのビルから飛び出してくたんです。何だろうと、立ち止まり 彼が走り去ろうとしてる時、ビルの中から、聴こえたのが「やり逃げ、やり逃げ。助けて、彼を捕まえて〜」と叫ぶ隣の娼婦さんが見えたんです。ボクも気がついたのが遅く 彼は既に立ち去りもう影もなく感じでした。その娼婦さんは、泣きながら
「助けて、助けて」行ってるとその警備屋さんが現れ、男は、どっちに行ったと言いながら やり逃げを追いかけていく姿が、なんか、映画のワンシーンのように見えました。それで、娼婦さんは、「チクショ」って 部屋に戻っていく姿がなんて 凛々しい生き様って感じた時でした。
どの商売も、命を張っているんだと思う今日この頃でした。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?