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和算文化-算額から見る日本の数学

先日親戚に送る図書カードを近くの書店で購入するついでに本棚を眺めていたら、雑誌のコーナーに「数学者のこころの中」という題がついたものがあり、ぱらぱらとめくってみると有名・無名を問わず興味深い数学史が多く載っていたので買ってみました。

2は「ラジオ第2放送」の2でしょうか。

NHKラジオ第二放送の「こころをよむ」という日曜朝6:45開始の40分番組で用いるテキストで、3カ月毎にひとつのテーマを取り上げてその世界の専門家が分かりやすく説明する内容のようです。

今日がまさにその最初の放送でしたので、早起きして第一回の「和算文化-算額から見る日本の数学」を聞いてみると、ほぼテキストの朗読なのですがところどころ違う話も入ってきます。
例えば割り算にも九九に相当する八算というものがあることや、仙台藩の藩校である養賢堂は和算が教えられていた稀な例であることなど、テキストの内容もそうなのですが、初めて聞くことばかりです。

八算がその昔そろばんで計算をする際に用いられていたということで、小学生の頃、同じNHKラジオ第二放送で「そろばん教室」が流れていたことを思い出しました。大場義雄先生の良く通る声で読上算(願いましては~)が流れていたり、主演している生徒が元気よく「御名算!」と言ったりしていました。番組で出された問題に回答した方の中から優秀な子供が選ばれて、年に何回か紅白対抗戦や日本一周の双六形式で正解を競う大会も行われていたはずです。塾に行くよりもはるかに安上がりでしたので、専らこの番組と本でそろばんを学びましたが、目標の3級(日本商工会議所と全国珠算教育連盟の2種類の検定がありました)には残念ながら届きませんでした。
当時は伝票算という、伝票をめくって合計を算出する問題もあり、そのためにゴム製の指サックを買ってました。今ではコクヨの集計用紙と共に、電算化以前の経理の遺物となりました。


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