SAKE Diproma 教本のまとめ8

SAKE Dipuroma教本を重要度の高いものをまとめました。
33P~P37参照


雄町

1859年(安政6)岡山県高島村大字雄町に暮らす篤農家の岸元甚造が、伯耆大山(鳥取)に参拝した帰途、あぜ道にひときわ重そうな穂を見つけ、ふた穂譲り受けて持ち帰ったのが始まり。そこから純系分離を繰り返し、1966年(慶応2年)に選出。2本の穂にちなんで「二本草」と命名したが、生育地である岸本の地元「雄町」と呼ばれるようになる。晩稲品種。山田錦や五百万石をはじめとする品種の祖先とするものが多い。1927年(大正6)には岡山県下で約9,000haの作付があった。岡山県酒造組合のHPには「適度なうまみのある酒になる。酒質にまろみがあり、秋あがりする。」と紹介される。

吟風

北海道では酒造好適米の育種開発を推進し、その第一号として2000年(平成12)採用の「初雫」続いて同年に「吟風」2006年(平成18年)「彗星」2014年(平成26)「きたしずく」を誕生させた。吟醸酒になるための米をイメージして命名された。

越淡麗

1989年(平成元年)に新潟農事試験場において、「山田錦」と「五百万石」を交配。2004年(平成16)に育成を完了した。大吟醸用の品種。

五百万石

1938年(昭和13)新潟県農事試験場で「菊水」「新200号」により生み出された。初の試験醸造は1956年(昭和31)になってから。翌1957年(昭和32)に命名された。淡麗でさわやかな酒質を生む。新潟の「端麗辛口」という酒質は「五百万石」の開発があったからこそ実現できた。

出羽燦々

1985年(昭和60)に山形県立農業試験場庄内市場において、「美山錦」を母、「青系酒97号」(華吹雪)を父として交配・育成。1997年(平成9)に品種登録。山形では「出羽燦々」100%を精米歩合55%以下まで磨き山形酵母とオリジナルの麹菌「オリーゼ山形」を用いて醸した純米吟醸酒に対して審査を行い「DEW33」の称号と「純正山形酒審査会認定書」を与える独自の企画も展開している。味わいは柔らかく、幅広い。

八反系

八反系のルーツは「八反草」で、地元の民間育種家が1875年(明治8)に育成。1921年(大正10)に「八反10号」、1960年(昭和35)に「八反35号」(秀峰×八反10号)、1965年(昭和65)に「八反40号」が生みお出される。「八反錦1号」「八反錦2号」はいずれも「八反35号」と「アキツホ」を交配した姉妹品種。1983年(昭和58)に品種登録。「雄町系」をグラマーなふっくら美人タイプの酒に、「八反系」は現代的なスッキリ美人タイプの酒に例えられる。

ひとごこち

長野県農事試験場において、「信交酒437号」(白妙錦)を母、「信交444号」を父として1987年(昭和62)に交配、育成された品種で、1997年(平成9)に品種登録に至る。淡麗で、味に幅があるといわれている。

美山錦

1978年(昭和53)、長野県商事試験場にて「たかね錦」にγ線を照射して生み出された突然変異種。たかね錦もまた長野県農事試験場生まれで1939年(昭和14)、「北陸12号」と「東北25号」の交配。「五百万石」「旭」「亀の尾」などの歴史のある品種を祖先に持つ。新潟県で栽培。

山田錦

2016年(平成28)デビューから80周年1923年(大正12)兵庫県農事試験場「山田穂」と「短稈渡船」の交配により誕生。1936年(昭和11)に命名。生産量は酒造好適米でトップ。全国総生産量の約70%が兵庫県。2014年(平成26)産米の農産物検査結果によれば、西日本を中心に2府31県が栽培。鹿児島県は2016年(平成28)産米から、「山田錦」を産地品種銘柄とした。


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