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ニジマスの産卵期とは?トラウトをもっと釣るために知っておきたい産卵の生態

今日は少し珍しいものが撮影できたので、皆さんに共有したいと思います。 それはニジマスの産卵床です。

こちらの画像が産卵床と、その周りで守っているニジマスたちです。

産卵症(レッド)の近くで卵を守るトラウト

産卵床のことを英語でレッド(Redd)と言います。
レッドとは、川や小川にいるマスの産卵床を指すスコットランドの「場所を綺麗にする」という意味の言葉からきているそうです。

トラウトは、しっぽを使ってコケや汚れ、大きな岩やゴミを取り除き、レッドを形成し、一番盛り上がっているところに卵を産みつけます。

トラウトの習性で、他の魚種の卵を食べる習性があるため、ニジマスはブラウンの卵を、ブラウンはニジマスの卵を荒らして食べます。そのため、このようにレッドの近くで誰もこないように卵を守っています。

トラウトの魚種によって異なる産卵シーズン

トラウトは、春か秋に産卵しますが、魚種によって産卵するシーズンが異なります。

春に産卵する魚種:ニジマス
秋に産卵する魚種:ヤマメ、イワナ、ブラウントラウト

春のトラウトは、1月末から2月頃から始まり、3月4月頃まで続きます。秋に産卵するトラウトは、10月中旬から産卵を始め、12月まで続くものもいます。

水温が5、6度前後になるとトラウトは産卵を始めます。深さが50cmくらいまでで流れが一定の浅瀬にトラウトはレッドを作ります。

岸際の浅い流れ、プールのテール部分などが一般的にレッドを作りやすい場所として挙げられています。

レッドの構造とは

レッドはポット、ピロー、スピルオーバーと呼ばれる、3段階の構造で作られていています。ポット部分にゴルフボール台の小石、そのすぐ後ろにピローと呼ばれる盛り上がった部分があり、ピローの部分に卵が埋まっています。

知っておきたいレッドの一般的なマナー

釣りをするうえで、レッドについて知っておきたいマナーはこちらです。

  • 周りをよく見て、むやみにはウェードインしない

  • レッドの上を歩かない

  • レッドについている魚を釣らない

こういったマナーを踏まえて、産卵シーズンに入ったら、レッドを作りやすい浅い場所ではなく、深いプールを狙うほうがよさそうです。

レッドは周囲の川底よりも目に見えてきれいで、細かい砂利と大きな石ころが混在している場所にあるのが一般的です。フライフィッシングをする上でも重要なことですが、キャスティングする際には、まずは周りをよく見て投げることが大切なポイントですね。

そして、いつも楽しませてもらっている魚を次世代につなぐためにも、産卵中の魚や卵の保護は意識したい観点です。

実際のレッドの映像はこちらの動画からご覧ください。


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