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菅首相の退陣

こんばんは、はんにんまえです。

菅首相の退陣の日、テレワークしていたのでリアルタイムでニュース速報を見ました。自民党総裁選前に衆議院解散を検討する?等、混迷している感じはあったのですが、第一報を聞いた時には耳を疑いました。

あくまで私見ですが、今回の菅首相の退陣について、意見を記録します。

【菅首相の退陣のポイント】
①自民党総裁選に勝ち目がなくなった。
②人事権の行使もできなくなった。
③総裁選前の衆議院解散もできなくなった。
※①~③で完全に詰みです。その結果、退陣という選択肢をとったとみています。

①自民党総裁選に勝ち目がなくなった。
 菅首相は無派閥です。去年の総裁選では、長期の安倍政権後、安倍前首相が辞任を表明し、権力に空白が生じたタイミングで、各派閥からの支援を受け、ある種の地滑り、もっと言えば棚ぼた的に勝利したのです。結局のところ、政治の力の源泉たる「数の力」を他者に依存し、また首相就任後も一貫して二階派に依存したため、その他派閥からの支援を失い、総裁選に勝ち目を失いました。
②人事権の行使もできなくなった。
 自民党総裁選を勝つために、人事権を行使しようと動いたようですがこれも不発でした。人事権の行使は、基本的に戦後の論功行賞です。それを戦前に行うとすることは、禁じ手です。また、総裁選を睨んで、各派閥では戦後ポストの駆け引きが始まっており、菅首相の思うような人事を行えないことが分かったと見込んでいます。
③総裁選前の衆議院解散もできなくなった。
 
はっきりしないことが多いのですが、毎日からスクープの形で総裁選前の衆議院解散案をすっぱ抜かれ、反発が想像以上でこの手も使えなくなりました。菅首相が総裁選前に衆院解散権を行使しようと考えたかは、真相は闇の中です。しかし、この手は理論上可能ですが、仮に実行しても「国政選挙後に自民党総裁を選ぶ。」という逆転現象のため、衆議院選で大いに野党からたたかれる材料になるでしょうし、自民党としてもとても容認できる手段ではなかったと思います。(菅首相がこの方法を強行していたら、どうなっていたのかというifは、なかなか面白いものがあります。一番高い可能性は、自民党惨敗ですが。。)



 首相就任後、衆議院解散をいつ行うかばかり考え、よもや解散せずに自民党総裁選を迎えることを想定しておらず、派閥間のパワーバランスを調整しなかったツケが回ったのです。(菅首相に派閥間のパワーバランスの調整ができたかは不明ですが。。)その点をもってしても、菅首相とその周りにプランBを考え、打ち手を打っていく用意周到さみたいなものを感じられません。つまり、先見の明がないということです。一国の長として、必須な能力が欠けていたといわざるを得ません。厳しいようですが。。


ここからは全くの私見ですが、菅首相には負けを覚悟しても自民党総裁選を戦ってほしかったと思っています。菅首相の退陣は、完全に敵前逃亡です。

戦ってはじめて、何が良くて、何が良くなかったのか明確にできたと思います。菅首相はその機会を奪ったのです。

また、自民党は衆議院選挙を見据え、自分たちが担ぎ上げた菅首相に引導を渡しました。確かに民間企業でも、TOPが力不足で交代になることは間々あります。しかし、それは業績等の目に見える結果から生じるものであって、社員の利益のためにTOPの梯子を外すことは普通あり得ません。この点だけをみても自民党は腐りきった組織といっても過言ではないと思います。

多くの方が野党ではダメだとおっしゃいますが、腐りきった自民党に票を入れることは、もっと自民党をダメにする行為だと考えています。

つまらないことをツラツラと書きました。ごめんなさい。
それではおやすみなさい。
次回は最近購入したKVMスイッチについて投稿予定です。


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