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ラニアケア超銀河団……

「ラニアケア超銀河団局所超銀河団天の川銀河オリオン腕太陽系第3惑星地球」です。

探究部顧問のMr.Sです。
「あなたはどこの人?」と聞かれたら、相手や状況によって答え方が変わりますよね。
外国だったら「日本」と答えますし、埼玉県内だったら市区町村で答えるでしょう。
冒頭のような説明が必要なのは、「宇宙人」に会ったときです。暗記しておいて損はないでしょう。

三島由紀夫の著したSF小説『美しい星』には、自分が宇宙人であると自覚した大杉家が登場します。
父は火星人、母は木星人、長男は水星人、長女は金星人……。
三島の美しい文体と、描かれる人間模様がとても面白く、没入してしまいました。

この小説の舞台がなんと飯能なんです。
ちなみに小説の冒頭はこうです。

十一月半ばのよく晴れた夜半すぎ、埼玉県飯能市の大きな邸の車庫から、五十一年型のフォルクスワーゲンがけたたましい音を立てて走り出した。

美しい星、三島由紀夫(1967)、新潮社

小説の冒頭から「飯能市」と入っており、あの文豪が飯能を舞台に小説を書いているというだけで何だか嬉しくなってしまいます。
読み進めると、羅漢山(天覧山)や、能仁寺など、飯能おなじみのスポットが登場します。風景についても、非常にリアルに描写されており、「ああ、あの場所でこんな角度で見たのかな」とイメージできます。今後、小説の舞台に実際に足を運んでみようと思っています。

『美しい星』は2017年にリリー・フランキーさんが主演で映画化されています。早速レンタルして、映画鑑賞。面白い。けど、原作と結構違うなー、と思っていたら、公式サイトに小説と映画の違いがまとめられていました。

小説を先に読むか、映画を先に観るか。
ぜひぜひ『美しい星』を読んでみてください。


話は変わって、先日の記事にもなっていましたが、探究部員たちは4000字レポート作成に取り組んでおります。
4000字となると、ひと呼吸では辿り着けないです。結構書いたつもりでも、字数カウントしてみると2000〜2500字くらいだったりします。しかも推敲しようものなら、字数が減ることすらありますからね。
自分の設定したテーマを様々な角度から眺め、他者からアドバイスをもらいながら、何とかひねり出していってほしいです。
大変だけど、きっと今後の糧になるはず!

最近急に気温が上がりました。
みなさま、ご自愛ください。


参考文献
宇宙ってそういうことだったのか!図鑑 , 縣 秀彦(2022) , 株式会社アスコム
美しい星 , 三島由紀夫(1967) , 新潮社

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