恋人が大学を卒業した。

 こんばんは。公立高校で先生を始めて1年が経というとしている。3月ってまじで地獄。何がってもう全部地獄。多忙とかでは表せないほど多忙です。毎日1秒も暇な時間がない。ずっとやることがある。困りますね。早く落ち着いてほしいけど、落ち着く目途はちなみにない。とりあえず早く給料はいらないかな。

 はのとです。初めまして。


 気付いたら3月。たぶん、3月はnote書いてないんじゃね。っていうくらいこのページを開きました。今が3月18日。でも、たぶんこの記事が上がるのはもっともっと先。下手したら4月になっちゃうな。そうならないように、3月中に投稿することを目標に、とりあえず今日は寝ます。


   そんなこんなで3/21になりました。もう今年度も終わりますね。つい先日、恋人が大学を卒業しました。おめでとう。そしてそんなことをしているうちに3月31日。いよいよ今日で3月が終わりになってしまった。記事寝かせすぎ。

   大学の軽音楽部で出会った私たち。出会って1年後の夏に恋人となり、そこから1年半以上の月日が流れました。ちょうど1年前、私が一足先に大学を卒業。社会人編がスタートしたのと同時に、恋人は就活に本腰を入れる。

 

 なかなかうまくいかなくて、かなり苦しんでいた上半期でした。毎日電話をしていたけれど、話を聞いている私までしんどくなってしまいそうなほどに精神が参っていた。乗り越えられて偉いね。私も。

 恋人がそんな精神状態だから、新生活で疲弊していても私がへこたれている場合ではなかった。だから強行突破で乗り切ったんじゃないかな、私の新生活スタートダッシュは。

 何が辛いとかはない。ないんだけど、むしろとっても恵まれている職場環境で仕事をすることができたんだけど、コミュニケーションが本当に苦手な私にとって、知らない人ばかりの環境は常に気が張って緊張して肩の力を全く抜くことができなかった。苦しかったな~。今となっては必要な経験だったね。


 夏に就活が終わり、そこからは結構いろんなとこに遊びに行った。8月には旅行に行ったし、年末には恒例のフェスに行ったし、秋には少し離れたところにドライブがてら紅葉を見に行った。この間もちょっと遠いアウトレットにショッピングに行ってさ。

 困りごとは、私と恋人の経済状況にあまりにも差があったことでした。社会人と大学生。そりゃあね。しかも私先生だから。増えることもないけど減ることもなく毎月全く同じ額が振り込まれて、実家暮らしだから自由にお金使えて。

 でも大学生はバイトだし、就活していた時期はほとんどバイトもしていなかったから、結構厳しい状況だったときも多かったな。特に前半はね。気を遣ってあんまりお金のかからないデートを考えてた。おうちデートの頻度も結構増えていたなあ。何をするでもないけど部屋でぐうたら過ごす。それも全然悪くないけどね。


 そしてね、経済状況は私の方が上だったけど、幸福度というか充実感は圧倒的に大学生の勝ち。私も通ってきた道だけど、4年生はまじで部活楽しい。今までよりも、最後だからってバフがかかってめちゃくちゃ頑張るし、めちゃくちゃ無理するし、そしてめちゃくちゃ飲む。今しかないからってラッシュかけてめちゃくちゃ飲む。

 そんなめちゃくちゃの日々が楽しいのよ。知ってる。私もそうだったから。そんな楽しい日々を恋人が送っている反面、私は社会人として毎日変化のない日々を送る。月曜日に憂鬱になり、休日出勤に憂鬱になり、特に何もなくても憂鬱になり。そんな対極な生活だった。辛かった。

 ある時からそう思うことは一切なくなったけどね。私の生活が落ち着いたからかな。仕事や環境に慣れてきたから。仕事が苦しいだけのものじゃなくなったから。これは私の成長だね。後半は何にも思わなくなっていました。楽しそうな恋人を部活にライブに送り出す。そんな感じだったよ。


 そうこうしているうちに、3月中旬に最後のライブを大成功させ、その数日後にあった卒業式で学生証剥奪。晴れて卒業となりました。おめでとう。本当におめでとう。

 入学式は突如コロナで中止。夢見ていた大学生活などそこにはなく、1年間自由に出歩くこともできないままパソコン越しにオンライン授業を受けていた世代。コロナ禍最初の入学生の世代。きっと辛いこと苦しいこと思い悩むこと、いっぱいあったんだろなと思う。

 だけど最後は、直接見た訳ではないけどたくさんたくさん笑いながら、泣きながら、たくさんの後輩に見送られて卒業。素敵じゃん。恋人の4年間の結果だよね。一生懸命に何かに取り組んだ、その結果。そう簡単に得られるものではないよ。すごいことだよ。私はそう思います。


 そうして大学を卒業してから1ヵ月ぶりに会ってデートして、その1週間後の今日。初めての一人新幹線で遠くへ行ってしまいました。ちょっと寂しいけど、2週間の研修だけだからね。終わったら帰ってくるから。

 卒業してからようやく社会人になる自分の解像度が上がったのか、一人で新幹線に乗ること、一人で2週間過ごすことに不安を感じ始めたみたいでした。今日もね、私は優しい彼女だから駅までお見送りに行ってきたの。とは言え午前中普通にデートしてその後見送った感じなんだけど。

 普段あまりそういうことは言わないのに、「今日会えて嬉しい」とか「一緒についてきてよ~」なんて言うものだから可愛くて愛おしくてね。本当に新幹線に乗るのが不安だったみたい。何せ、中学校の修学旅行以来だったみたいだから。

 改札の前でしばらく話をする。大した話はしない。いつも通り普通の話。今となっては思い出せないほど他愛のない話。でも時々意識がどこかへ行っているのを私は見逃さない。

 時間を気にしながら「行きたくない」と最後まで駄々をこねていたけど、最後は案外あっさりとお別れ。泣くでもなく手を離さないでもなく、行ってきますと手を振って改札を通り、少し進んだ先で振り返ってまた手を振る。次に振り返ることはなかった。あっさりと、人ごみに消えていってしまった。


 取り残された私も、あっさりとその場を後にする。だって、普段から会う頻度は2週間に1回。忙しくて都合がつかなければ平気で1ヵ月ぶりとかもあった。だから2週間会えないことはなんにも寂しくない。いつも通り。

 でもさ、なんか違うよね。もともとの距離もそんなに近い訳じゃないけど、車で1時間ちょっと行けば会える距離と、新幹線に乗らないと会えない距離。遠い。これがちょっと気持ち的に違う。いつもは何も思わないけど、距離が遠いと思うだけで、ちょっと寂しい。

 帰りの電車で、お昼ご飯を食べたときにもらったお手紙を開く。誕生日でもないのにお手紙なんて、私に似てきたな。そんなことを思ってふと笑いそうになったけど、中身の恋人はいたって真剣で、社会人編頑張るぞ、という意気込みを感じる文章が綴られていた。

 そして最後には、「これからもずっと一緒にいようね」の一言。気の利いたことが言えるようになっちゃって。可愛いな。本当に、愛おしさ満点。にこにことしながら家に帰りました。


 これからもずっと一緒に。23歳にもなれば、当然結婚を考える。結婚のことは互いに意識していて、もちろんするつもりで話をしている。2年以内かな。私の期限はそこと伝えている。恋人にとっては少し早い気もしているみたいだけどね。まあ、早い方だとは思うけど。

 そんな私に対して、その言葉。嬉しいよ私は。普段そんなこと言わないのに。私もだけど。お互いに分かりやすい言葉での愛情表現はあんまりなくて。手紙にちょろっと書いたりはするけど。手紙と言っても誕生日とか1年記念日とかにしか書かないけどね。

 好きとか愛してるとか、私たちの間にそういう言葉は結構レア。出現度低い。それでも私は恋人からの愛をめちゃくちゃ受け取っているからいいかなと思う。価値観ですね。言わなくても分かっているし行動で伝わっているよ。そういう感じ。

 だけど、いざ言葉にされると嬉しい。やっぱりね、女の子だから、こんなんでも私だって。将来のことに触れている言葉には、やっぱり嬉しくなってしまう。特別嬉しい。

 こちらこそだよ。なんてここで言っても意味ないけどね。私も言葉で伝えないとな。コレサワも言ってた。

キスやセックスでわかることなんて
たかが知れてるでしょうに
伝えた気にならないで

これから/コレサワ

 ちょっと文脈が違うけれど。ちょっとっていうかわりと違うけれど、大事なのは最後の1文。伝えた気にならないでってとこ。そうだよね。伝えた気にならないで、ちゃんと伝えないと。改めて思いました。


 なんて長々と書いてきたけれども、とにかく恋人が大学を卒業した。明日から社会人としてまた新しい日々を送っていく。私も、明日からは1年生の担任として新しい日々を送っていく。言ったら私も1年目みたいなものだから。1年間長い研修をやって、こっからが自立って感じだから。

 なんてことを言っていますが、とにかくお互いになんとかやってこうねって。頑張らなくていいから、とにかく日々をこなしていこうねって。そういうことだよ。まずは無事に研修から帰っておいで。

 「おかえり」を準備して待ってるからね。

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