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春支度はすなわち自宅の快適化

帰り道の青山フラワーマーケットで蕾がいっぱいついた立派な蝋梅を見かけた。平日の帰りの地下鉄はわりとぎゅうぎゅうで、立派な蝋梅の枝を抱えて乗り込むには危険が多い。万が一にも枝先が人様を突いたりしたらいけないので、持ち帰るとしたら土曜日かなと思って数日過ごした昨日の夕方。平日よりも空いた青山フラワーマーケット。蝋梅がない。桜はあるのに蝋梅がない。お店の人に尋ねると、蝋梅はまたすぐに入荷しますよ、とのこと。ひと安心はしたものの、完全に蝋梅を持ち帰る気持ちが先行していたわたしは手ぶらで帰るわけにはいかず、桜を持ち帰った。蝋梅と同じくいかにも立派な枝なので、持ち帰りやすい長さにカットして頂き、地下鉄の中でも誰も突くことなく無事に家にたどり着いた。

部屋に枝ものを飾ると丁寧な暮らし感が格段に高まる。蕾たちが少しずつ開いていくのと同時に徐々に春が近づいてくるのだ。その過程がたまらなく好きで、もうわたしの人生は「No 枝もの、No Life!!!!!!!」である。通勤途中に青山フラワーマーケットがあるというそれだけでわたしの人生はバラ色だ。青山フラワーマーケットの店員さんたちはいつも親切にしてくださってありがとうございます。

今年は習い事をひとつ始めたい。書道か華道か、もしくはピアノ教室かなー。あとは魚をさばけるようになりたい。料理の腕をあげたいし、人脈も広げたい。家をきれいに保ちたいし、植物も大事に育てたい。健康に過ごしたいし、複数回の帰省もしたい。母との時間も大切にしたいし、地元の友達やその子供たちとも遊びたい。月に何度かは飲みに行ったり、ランチに出かけたり、あとは旅行にも行きたい。厳選したお気に入りの服や靴やアクセサリーを買って身の丈にあったおしゃれも楽しみたいし、だらしなく見えない程度の体型を維持していきたい。

たった数日の間にまた例の疫病が蔓延しており、気が抜けない状況ではあるものの、もう悲観したり絶望的な気分になったりはしない。自分と家族、そして身近な人たちが疫病に感染しないように気を付けながら、それぞれが淡々と日々の暮らしを重ねていくほかないのだ。

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