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【3/22-26】見るべきは金利じゃなくて原油

■米金利
原油価格の再上昇をカタリストに米長期金利は1.75%を上抜け、さらに上昇する公算が高い。
先週末時点でBEIは2.3%と歴史的に見てもかなりの高水準。BEIの上昇余地が乏しいと思われるなか、長期金利がさらなる上昇を見せれば現在-0.5%台後半の実質金利がさらに0%の水面に近づく。何度か指摘している通り、これまで「実質金利が0%に近づく段階でFedから何らかの形で長期金利に対する牽制が為されるのではないか」と考えていた。
しかし、先日のFOMCでFedがなお現在の長期金利水準を容認していることを確認したうえで、実質金利が(一時的に)0%を超えることすら看過するのでは、という気がしてきた。AIT(Average Inflation Targeting)の旗印のもと、インフレを全肯定したうえで短期金利を定位に固定し、なおかつカーブがスティープ化してくれるならそれはFed、というか中央銀行にとって願ってもないことだ。
というわけで、金利は引き続き上目線。ただし、さらなる上昇には原油価格の再上昇が必要で、そのタイミングは来週以降にずれ込むかも。BEIに鑑みていったんは実質金利が0%に近づく2.3%程度で上昇が落ち着くだろうが、その後も金利が上昇を続ける可能性は十分にあるとみている。

■株◎
主にグロースあげ。金利に目が慣れてきており、今回のグロース調整は既に底打ちしたものと考える。

■ドル
金利上昇を再確認して買い戻し再開。

■円○
株価上昇トレンドが確認できたタイミングで再び円売りドル買い。

■ユーロ
金利再上昇→ドル買い戻し再開のタイミングでユーロドル売りたい。
ハトポッポのECB、相対的に弱い経済、ユーロは買う理由が見つからない。

■カナダドル◎
基本的に押し目買いで良いと思っている。原油がさらに調整するようなら撤退。

■ポンド
BOE通過したし、ワクチン接種ペース早いし、相対的に買っても良いかなーというぐらい。対円で直近高値を上抜けるほど好材料があるかと言えば微妙。

◎:積極的にやりたい
○:やりたい

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