6月22日

 Web面接というものに初めてチャレンジした。録画動画で回答して送信するのだが、何度でも撮り直しがきく。時間制限も無いようなので、自分の言葉で上手に即答することが苦手な私は、質問に対して回答の原稿を作り、それを読む…という方法をとった。それが良いとは思えないが、自分の考えを纏めるという点においては失敗ではなかったと思っている。
 しかし録画動画という点でははっきりと失敗だった。原稿にした文章は、話し言葉としてはかなり不自然。しかも、自撮りという方法に慣れていない私は、何度撮り直しても目線が定まらないのである。作業は夜中から明け方まで続き、結局、棒読みで、何処を見ているのか判らない動画を、回答として送った。もう合否の問題など考えている余裕もなくなったのだ。
 真剣に考えながら慣れないことをしている自分を、色々面倒臭いな…と対局で俯瞰して見ていることに気付く。何だか皮肉だ。
 
 そうこうしていると午前中、家の電話が鳴った。応募先からで、何と、動画送信前に送った経歴データに抜けがあったと言うのだ。こちらもデータの送信が上手く行かず、二度三度と入力し直して送信したのだったが、何処かで誤作動させてしまったらしい。
 こんなこと、前にもあったな…。募集先が親切で、わざわざ確認の連絡を寄越すところが逆に不思議で仕方ない。普通なら即、篩い落とされるだろう。もう…本当に合否の問題ではない。応募時点で躓き出した私は、就活に対し、完全に集中力が持たなくなっている。〝休む〟…ということに関し、本気で考え始めた方が良いような気がしている今日この頃。それって、〝生きる〟のを諦めることに繋がらないか…という懸念と、押し問答のようにも思え、私は再びぐるぐると激しく巻き続ける渦の中から、息継ぎさえ出来なくなるようにあっぷあっぷし出すのだ。色々本当に疲れる。

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