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Amazonカスタマーレビューについて考える。Kindle個人出版の著者同士レビュー

私は名前にも謳っているように『Amazonレビュー』へ良く投稿します。
応援したいと思える書籍や商品に出会ったとき、皆さんにお伝えしたいと思う気持ちからの『趣味』です。

『Amazonレビュー』は売り上げに大きく影響するため 「サクラレビュー」 「なりすましレビュー」 「嫌がらせレビュー」等の利益相反のレビューをビジネス戦略として使う出品者もおり、Amazon自身の法律遵守の目的として、また顧客満足度向上のためガイドラインを設けております。
2023年4月現在少なくとも3ヶ所に載っています。
カスタマーレビューについて
コミュニティガイドライン
販促となるカスタマーレビュー

多くのサクラレビューは輸入業者がレビュアーと契約したり知人に依頼して売上を上げようとする明確な違法レビューが問題になっており、アメリカでは訴訟問題にまで発展しています。それこそ『知らなかった』では済まされない状況です。また、そういう環境変化もあってかAmazonのレビューに対する規制はこれまで黙認されていたエリアにおいても明らかに規模しくなっております。
本記事ではこういう環境下で厳しくなってきた一つであるAmazonのKindle本個人出版へのレビューに絞って実態を深掘りして考えてみたいと思います。

レビューガイドラインの目的

ガイドラインといっても、米国企業Amazonのガイドラインはガイドライン違反をAmazonの裁量で可能な範囲でAmazon自身でペナルティーの重さを決められます。賠償金を取るのは裁判になると思いますが、レビュー除去、出品停止、レビュー権利はく奪、出品アカウント停止、全アカウント停止等のペナルティーはAmazonの裁量でできてしまいますので、Amazon内では法律並みに強いと考えた方がよいでしょう。
レビューのガイドライン違反と言ってもその目的は異なります。
私は大きく分けて二つあると考えます。

Amazonが自社防衛のコンプライアンス違反防止目的のガイドライン

アメリカで訴訟になっている明らかな利益相反レビューに相当するものは、Amazonもコンプライアンス上強化せざるをえません。
具体的には下記のものは購入者または出品者からの訴訟がありうり厳重にみているはずです。
○出品者や作家から特典をもらっての高評価レビュー
○共同執筆者や出版有料サポート者によるなりすまし高評価レビュー
○同業社つまり他の作家による低評価レビュー
これらはAmazonが決めたというより世論/法律がきめたといえると思います。
当然判明した場合にAmazonが事前にそれなりの処置をとるものですので、締め付けも大きくなります。しかしながら、日本のKindle本に関してはこれらにあたるレビューはほぼないと思います。

顧客満足度向上目的のガイドライン

コンプライアンス違反ではなくてもAmazonは顧客第一主義なので顧客が不満に思うレビューをガイドラインで制御しています。
ガイドラインで禁止されている
 『友人によるレビュー』
がそれに相当すると思われます。友人だからといっても利益相反に当たらない場合が殆どです。
今の時代は読者と作家もすぐにSNS上の友達になったり、私のように普通の読者が趣味のように出版してみていつの間にか著者仲間になったりして『友人によるレビュー』がどこまでなのかよくわからなくなってきました。
Amazonもこの状態を黙認しています。正確に言えば把握できないといった方が良いと思います。

『友人(作家仲間)同志の相互レビュー』の違反の解釈

多くの人同士がSNS上の友達
誰でもKindle出版をできるようになった
 いま、Kindle作家同士の相互レビューは
Kindle出版のKindle作家同士のレビューはガイドラインの友人によるレビュー、クリエーター同士の相互レビューが利益相反レビューになっていないと解釈していると思います。私もそう思います。
事実、『役に立った』ボタンが押されないレビューはレビュー自身が販売促進につながっていないと解釈できますし、Kindle個人出版本のレビューに『役に立った』ボタンが押されるレビューは少ないです。つまり利益相反レビューになっていない証拠です。
ではなんで、友人と感じる記載があったり、販売を応援するようなレビューを規制しているのでしょうか?
わたしの想像は、『個人出版同士であからさまに読みあっている状況は同人誌仲間で読みあっているサークルと同じで一般ユーザーが離れてしまうから』とAmazonが考えているからだと思います。事実、Kindle作家同士のレビューだけが初期に多く入るKindle本はすぐにランキングが下がって売れなくなる傾向がある気がします。

ではどういうレビューをすればよいの?

○○さん → 著者
SNSで仲良くさせていただいています。→ 著者のファンです。
著者をSNSでフォローさせていただいています。→Amazon著者フォローしています
著者を応援したいです。→ 多くの方に読んでもらいたい本です。

これらはわたしが、掲載NGから掲載OKになった修正です。
まさに、
『作家同士が仲間なのはしょうがないし、Amazonも知ってるけど、読者にそれをあからさまに伝えないでよ。一般読者はいい気がしないよ。作家同士の低評価は禁止なので』
『作家同士でレビューは低評価禁止なので高評価レビューになるのはしょうがないけど、あからさまに応援しているように一般読者に感じさせないでよ。』
というAmazonさんの気持ちの様な気がします。

どのように審査されるか

Amazonレビューの審査方法は公式には公開されていません。そして膨大であるとともにガイドライン違反はレビューを見るだけではわからない場合が多いです。以下の様にチェックされているようです。
  ※すべてではありません。

AI審査

 投稿内容、投稿者の情報のキーワードによるAI審査が行われているようです。すべての新規投稿はAI審査はあるようです。このキーワードは開示されていませんが、「あっという間にレビューが反映された」場合はスタッフ審査を通らずにAIだけでレビューが反映されたものと思われます。
 時間がかかったレビューはなんらかの理由があります。
長文レビューはNGワード

スタッフさんによる審査

AI審査に引っかかったものはスタッフさんによる審査に回るようです。
この段階に来てしまうと反映までに時間がかかります。初期段階はこの段階で引っかかるとキーワードが反映されません。

顧客による実質の審査(違反投稿ボタン)

一般閲覧者もレビュー審査者になります。レビューの下にある違反投稿ボタンがある一定数押されるとスタッフさんによる再審査に入るようです。一般ユーザーの中にAmazon愛が強い方々はボランティアで違反レビューを捜索しているようです。スタッフさんではもれる事項をボランティアでチェックをしています。反映されていたレビューが予告なく消された場合はこの審査の可能性が高いと思います。

スタッフさんによる再審査

違反ボタンが押されたものはスタッフさんによる審査に入るようです。

さいごに

意図せずともレビュー違反や一般読者に嫌われるレビューは作家さん側にも迷惑をかけてしまいます。
レビューのほとんどは悪気がないものと思われます。
購入者や作家さんを応援しているはずのレビューで作家さん側や購入者さんの妨害になってしまわない様に心かけることが重要だと思います。
この記事はレビュアーとしての私自身に書いているようなものです。

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