Kindle出版/KDPカテゴリー申請の最近の苦戦

最近カテゴリー申請が厳しいとSNSでみて、過去の自署出版本でカテゴリー申請していない本で試してみました。

結果やはり一つも通りませんでした。厳しくなっていること実感しました。これまで申請却下された理由をまとめました。

1)カテゴリーが以前といつのまにか変わっていることあり


Amazonのカテゴリーはあくまでも著者は提案できるだけでありカテゴリー構成やどこのカテゴリーに入るかはAmazon側が決めています。既刊本は以前入っていたカテゴリーが閉鎖されていたり閉鎖済みカテゴリーから抜けてないが為に実際は10カテゴリーに達していないのに達していることになっている場合がありました。この場合は一度カテゴリーを外してもらう依頼をする必要があるとのこと。


2)続けて申請するとエラーになる


申請してからAmazon内で審査してもらうまでと実際に反映されるまでにタイムラグがあります。一回72時間かかる時もあります。

完全反映されない時に次のカテゴリー申請をすると反映中のカテゴリー反映がリジェクトされる等のエラーになる場合があるそうです。

陥りがちなケースとしてはカテゴリー申請が通った連絡が来たので次のカテゴリー申請をしたら反映がまだで、通っていたはずのカテゴリーが却下(エラー)が出る場合があるとのこと

カテゴリー審査チームとカテゴリー反映チームは別のチームだからこそ起こってしまうエラーのようです。申請が反映されていることをメールだけで無く実際に確認してから次の申請をする方がよさそうです。


3) 上位カテゴリーに登録されているとその下の詳細カテゴリーには登録できないルール


  例えば、
Kindle本 >ビジネス・経済 
 と大カテゴリーに登録されていると  
Kindle本 >ビジネス・経済>マーケティング・セールス   
 や  
Kindle本 >ビジネス・経済>マーケティング・セールス>消費者主義   
 や  
Kindle本 >ビジネス・経済>実践経営・リーダーシップ>   
 に登録できないということです。よく読むとKDPのマニュアルに書いてありました。以前からあったようです。


4) カテゴリー間で共存できないカテゴリーがある。


ユーザーは中身を見ないで購入するため、カテゴリーで中身を想像するため混乱しそうなカテゴリーはどちらかにしか入れない様にしているものが何個もあるそうです。良く探したらマニュアルに書いてありましたがどのカテゴリーとどのカテゴリーが共存できないかは開示はされていません。これも対象が増えているような気がします。

例えば
「暮らし・健康・子育て」配下のカテゴリーと「科学・テクノロジー」配下のカテゴリーはどちらかしか入れない。
「フィクション」配下のカテゴリーと「ノンフィクション」配下のカテゴリーはどちらかしか入れない。
という共存NGがあるということです。


5) NGワード


各カテゴリーにはそのカテゴリーにそぐわないNGワードがAIにより設定されているとのこと、このNGワードは随時更新されていて、キーワード、本文、表紙、表題、購入者用説明等全てのデータから抽出するとのことです。 AI抽出なので誤差があり交渉の余地や誤記修正で解消されることもありますがNG箇所の特定と交渉と修正には時間を要します。余程のことがない限り諦めるしかなさそうです。また、このNGワードは非公開です。スタッフさんも知らないのかもしれません。
最近AIに登録されているNGワードが増えた気がします。特にSEO対策で題名やキーワードに多くの言葉を盛り込んだり、説明を詳しく書くと却下される率が高い気がします。


6)スタッフさんの感性


明らかに関連性のなさそうなカテゴリー提案は担当スタッフさんの感覚で却下しているようです。Twitterでアドバイスいただき試しにスタッフさんが交代してから同じリクエストをしてみたら通ったものがありました。
人の判断ですので判断は分かれるようです。
例えば、主題がスポーツの本で章の中に脳科学や物理学について書いてある章があった場合、科学のカテゴリーに入れることをOKとするかどうかは意見が分かれるところのようです。

7)一緒に申請したカテゴリーの影響

これも少なからず影響する様です。

申請したカテゴリーの中にAIの初期判断で一つでもNGのものがあるものと一緒に申請した場合、6)のスタッフさんの感性審査が厳しくなる様です。AI審査が厳しくなったので6)も自然と厳しくなるというリクツと思います。

8)海外マーケットプレイスとの整合

海外のマーケットプレイスでもカテゴリー申請している場合、海外のマーケットプレイスの審査は海外で行う様です。日本語の本を海外のマーケットプレイスで申請すると落ちる場合が多く、その場合日本のマーケットプレイスでも落ちてしまいます。

最後に

私の自著本でカテゴリー申請が却下されている本達は以下です。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?