見出し画像

【エッセイ(ミニ)】「離婚」は事件か

12月になりましたね。
今年の重大ニュース・重大事件など語られる時期になりました。

ネットでも数々の話題がありましたが
最近あらためて考えたのが
羽生結弦さんの結婚・離婚についてでした。

ファンの方にとってはもちろんそれこそ一大事!
人生を左右する出来事だとは思いますが

ジャーナリストの方々の
羽生さんは離婚の一因となったであろう「受けた誹謗中傷」をもっと細かく言わなければいけないのではないか、
より具体的に話すことで広がるネット上の誹謗中傷を防ぐことになるのではないか、
などという意見については

大きな決断をした二人の心に
まるで事件現場に土足でズカズカと入り込もうとしているように感じました。

確かに
羽生さんはプロスケーターであると同時にその処遇は注目されることから
文化人のような「公益性」を生み出すかもしれません。
彼の今回の決断が何らかの社会一般の利益を生む(あるいは減らされる)としても「スキャンダル」だとしても
「事件」ではないと思います。

彼が言った「守れなかった」ということについて
「何があっで相手を守る『べき』」
「誹謗中傷は覚悟してたんだろ」
「相手が気の毒」
などとという声も聞こえてきますが

誹謗中傷や過度の取材から彼ら自身は守れても
これから家族が増えた時
その家族まで守れるのか…と不安になったのではないかと察します。
本人たちは大人だから誹謗中傷になんとか耐えても
子供にそれと同じことを求めるのは難しいですよね。

後をつけられ、
自宅前や仕事先に待ち伏せされ、
出産の病院が特定され、
子供の写真が隠し撮りされ、
学校が特定され、
その子供の成長を一部メディアやネット民が追いかけ、
そのたびにネットで好きなように書かれてゆく…
それが永遠と続くとしたら
終わりが見えないとしたら

…キツイっすわ。

「有名人」なんだから何を言われてもそれだけ収入があるでしょう
庶民と違うのよ
覚悟しなさいよ
と言われるのか。

…やっぱキツイっすわ。

ネット検索サイトや各SNSなど、
PVを増し増ししたいのは理解できますが
もしも自分がそんなふうにされたらと考えたら
どこまでも怖くなります。

何を語るか、何も語らないかは
彼に委ねてはダメなのか。
「離婚」は事件なのか。

今年も残り1ヶ月。
また別の話題がでて
それに対して新たな誹謗中傷が出て…と繰り返す年末年始になるのかもしれませんが。


#最近の学び

この記事が参加している募集

最近の学び

サポートいただけましたら詩(エッセイ)作品集の出版費用の一部として使用させていただきます★ どうぞよろしくお願いします。