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【ドラマ】不協和音〜炎の刑事vs氷の検事〜(2020年テレビ朝日SPドラマ 田中圭・中村倫也)

前クールは、ほぼ民放ドラマを観ることができなかったので
今クールは何本か観たいと思っているのですが
推しである(!)田中圭さんと中村倫也さん主演のドラマもあるんですよね。

そういえば
2人が共演したSPドラマを見逃していたな〜と思い出しネットで

2020年3月にテレビ朝日で放映された
「不協和音〜炎の刑事vs氷の検事〜」
を観ました。


物語>

大門剛明さんの小説を高橋泉さん脚本、大谷健太郎さん監督にて映像化したドラマ「不協和音」。

物語は自白強要で冤罪を生んだとされた刑事の2人の息子たちが、別々の家庭で暮らすことを余儀なくされ離れ離れになるも、
ある事件で再会すると兄は刑事、弟は検事になっており、
互いの想いはすれ違いぶつかりあうけれど事件を解決してゆくうちに、
共に父の汚名を晴らしたいと思っていることを知り、兄弟のわだかまりが薄らいで…というストーリーで
親子愛、兄弟愛、あるいは他人同士でも人を信じ、想いあうことができるはず…というシンプルすぎるけれど飾りすぎないメッセージがありました。

田中圭さんが情があって周りから慕われるけれどすぐに熱くなり感情を隠せない兄で刑事の川上祐介を
常に冷静沈着で何事にも動じず頭脳明晰な弟の検事を中村倫也さんがそれぞれ演じました。

2018年テレビ朝日で放映された主演ドラマ「おっさんずラブ」で注目され、今もブレイク中の圭さんと、いわゆるカメレオン俳優としてドラマや映画、舞台の他、バラエティの司会もこなす倫也さん。3月の番組改編時のSPドラマとしてよくある、視聴者を惹きつけるための人気俳優のキャスティングかなと思いましたが(失礼)

このドラマは
今では各局ほぼなくなってしまった「火曜サスペンス」のような「2時間ドラマ」のテイストを残しつつ、またツッコミを入れたくなる2人のオーバー気味な芝居演出(笑)が、シリアスなシーンとの緩急を生んで良かったですね。


<ぶつかり合う想いと切なさ>

2人は難解な事件を紐解いてゆくのですが
なぜ事件となったのか、犯人の動機に(ヘンな言い方ですが)無理やこじつけ感がなく、それにいたるまでの環境もわかりやすく描かれ、またおそらくこのドラマの醍醐味である長い年月離れた兄弟がぶつかり合いながら捜査に協力してゆくシーン、父親を信じる2人の切なさのさじ加減も心地良かったです。
経験を積んだ圭さんと倫也さんの演技がコンパクトにまとめつつも、説得力ある演技が求められる(であろう)単発ドラマで生かされていたと思います。

他に、生瀬勝久さん、樹里さん、杉本哲太さんが出演、そして容疑者を演じた川島潤哉さんの演技は圧巻でした。多岐川裕美さんも出演されていたのも嬉しかったですね。

<描かれていないモノとシリーズ化への期待…。>

しかしながら事件は解決してゆきますが、
父親の冤罪について、父の無実を信じる2人は調べているのかまたはこれから調べるのか…がドラマでは描かれていませんでした。

もしかしたら
こっこれは大きな闇に立ち向かう
「相棒」のようにSPドラマからシリーズ化する流れなのか、、と
期待してしまいますが笑、
その後シリーズ化されることはなく、父親の自白強要についてはわからないまま…。
実際に他のドラマ評でもシリーズ化を期待したいという論評もあったようですが実現していないのが残念です。

というか
テレビ朝日には刑事と検事が主役のドラマ、他にありますものね笑。
テレビ朝日内でドラマ同士のの不協和音は避けたいでしょうし。

いずれにしてもドラマ「不協和音」は良質なエンタメとして楽しめる作品でした。


ネットで過去作品が観られることに感謝しつつ
今クールのドラマも楽しみにしています。
(観る時間あるかな。。。もうこんな時間か。。)


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