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イギリスでのミルクティーとの出会いと思い出🫖🌿

大学3年の夏、私は友人と二人でイギリス旅行をした。人生3度目の海外旅行だった。旅程は、ロンドン→エジンバラ→マンチェスター→ウィンダミア(湖水地方)→ロンドンを鉄道でめぐるものだった。

エジンバラのホテルは予約しておらず、飛び込みでB &Bに泊まった。年齢を重ねた今ではできない旅だったなと思う。

ところで、最後の日に泊まったロンドンのホテルで私はミルクティー(英国紅茶)に出会うことになった。もう帰ろうとするときである。たしか、ホテルの名前はジュリアスシーザーとかだったと思う。かなりクラシックな風情のホテルで、二人だったにもかかわらず5つベッドのある部屋をあてがわれ、戸惑っていた記憶がある。

モーニングを明るい陽の差し込む食堂スペースでいただいた。ブッフェ形式で、紅茶は女の人が大きなポットを持って席までサーブしにきてくれた記憶。食器類はプレーンなホワイトアイボリーのものだった。

ここで飲んだミルクティーが、私にとって人生初のミルクティーとなった。それはたっぷりとしていて、とてもおいしかった。イギリス旅行の最後になって、これがイギリスのお茶なんだと開眼させられた朝だった。

それまでの旅程でも紅茶を飲んだはずだが、印象に残っていない。このロンドンのホテルで飲んだ紅茶がとにかく私の中で英国紅茶となった。

当時、紅茶に詳しくない私が帰りの空港でイギリス風の紅茶やカップを買い込んで帰ったことは書くまでもないだろう。

それまでの人生、もちろん紅茶を飲んだことはあった。ただ、それはいわゆる「お紅茶」と言うもので、ティーカップにティーバッグを入れ、砂糖とレモンを添えたような日本的なものだったと思う。決して、目の前でポットから注ぐようなものではなかった。ポットとミルクがテーブルに置かれているようなものではなかった。

その後帰国し、紅茶好きとなったのか・・・というとそうではなく。しばらくは買ってきた紅茶を楽しんでいたが、旅の余韻が消えるとともにいつの間にかコーヒー党に戻っていったのだった。

2024.3.4  葉音

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