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aluというサービスに改めて「よき」と思った話

今日、オフ会をした。
いや、たぶんオフ会ではないのだけれど、お互いをXのアカウント名で呼び合う様子は、確かにオフ会のそれであった。私が店員なら頻繁に隣のテーブルを拭きながら少し耳をそばだてていただろう。

ライター同士の集まりであった。
もり氏さんをはじめ、みっちーさん、あまみんさん、それからたけのこさんとまわる まがりさんというメンバーだ。

つながりの発端はaluというマンガサービスの存在だ。
今は更新されなくなってしまったけれど、私のライター経験のうち、というより、人生のうちで指折りに楽しい時間を過ごさせてくれた場である。

「作品への愛を語る」。それがaluのライターに求められるものだった。
当時は漫画への感想記事というと、舌鋒鋭く作品分析をする、というのが主流であった。いまでもそうなのかもしれないけれども。

とにかく、そうした思想のもとで運営されているサービスだったので、書き手としての「クセ」を許容してもらえていた。奨励された、とまで言っていいと思う。
 元来クセのある思考をすると自覚していた私は、ここでなら楽しく書けるかもしれない、という予感があったし、その予感は的中した。

きっと楽しく書いていたのは私だけではなく他のライターも同じで、それは公開された記事の文面からありありと伝わってきていた。
そんな場であったからこそ、今でもこうして繋がれている、とそんな気がする。もちろん、ライターがなぜかスピーカーとして活躍するもり氏ラジオの存在も不可欠であろう。

今日、「ハパさんまた記事を書かないんですか!?」と訊かれて
「明日にでも書いてやるよ!」と啖呵を切ってしまった。
この返答は2つの意味で間違っていて、そんなすぐに記事が書けるわけないし、それから口調が偉そうすぎる。

もしこれからまた記事を書くことがあるとしたら、それはaluさんのおかげです、と豪語したい。

aluライターのかつての同期、あまみんさんが三宅香帆さんへインタビューをしていて、歯ぎしりするほど羨ましいと思った、いにしえのライターの独り言です。


息子がグレて「こんな家、出てってやるよババァ」と言ったあと、「何言ってもいいが大学にだけは行っておけ」と送り出し、旅立つその日に「これ持っていけ」と渡します。