見出し画像

ハッピーアースデイ大阪 勉強会!「気候変動エネルギーチーム」

ハッピーアースデイ大阪では、定期的に勉強会をおこなっています。
今回は、気候変動とエネルギーの現状と未来についてお届けします。


気候変動の原因と解決策(具体)

まず、地球温暖化とは何か、ということについて確認しました。
地球温暖化とは、地球規模で気温や海水温が上昇し、氷河や氷床が縮小する現象のことです。

地球温暖化の原因は、人間による温室効果ガスの増加です。

もしも温室効果ガスが無ければ、極端な暑さと寒さが地球を襲います。

温室効果ガスは地球の気温を保つために必要なものですが、自然許容量を超えるような排出が問題となっています。

それを解決する方法として、みなさんに ”カーボンニュートラル” という考え方を知ってもらいたいと思います。

温室効果ガスの増加は地球温暖化の原因となるため、排出量を減らさなければなりません。

しかし、排出をゼロにすることは現実的には困難です。

そこで、排出した分と同じ量の温室効果ガスを森林が吸収したり、人間の技術で除去したりすることで、排出量と吸収量の差をゼロにします。

ライフサイクル全体でみると、大気中の温室効果ガスは実質ゼロになるという考え方です。

(出典)国立環境研究所 温室効果ガスインベントリオフィス

カーボンニュートラルを達成するためには、発電方法を改良する、再生可能エネルギーを使用する、省エネ化を進める、送電をより効率的にする ことが必要です。



気候変動の原因と解決策(ポイント)

上記のように、カーボンニュートラルを達成するためには再生可能エネルギーを使用することが必要です。
ここでは「再エネ」、いわゆる再生可能エネルギーについて確認しましょう。

再生可能エネルギーとは

  • 太陽光発電

  • 水力発電

  • 風力発電

  • 地熱発電

  • バイオマス発電 

など、自然界に常に存在するエネルギーのことを指します。

ただ、再生可能エネルギーは発電コストが割高であり、現時点では供給も不安定であるということで、主電源にすることは難しいと言われています。


2030年に向けて再エネについてそれぞれで考えよう

今回、参加者の皆でエネルギーについて意見交換をしました!

①主電源になるべき発電方法は?
・雷の莫大なエネルギーを利用した発電
・海岸に打ち寄せる波を利用した発電

②その発電方法のデメリットを補うために、どのような発電方法を利用する?
・ごみ処理のエネルギーを使用した発電
・水力発電

③小さく作って小さく使うorたくさん作ってたくさん分ける どっち?
・小さく作って小さく使う(必要な分だけ個人で作って使うと無駄がないのでは)
・たくさん作ってたくさん分ける(発電施設をまとめた方が発電効率が良いと思う)


2030年の国の目標と比べてみよう

最後に、2030年に向けた目標を確認しました。
「現在の日本政府の方針とは? 
 ―日本の新たな『エネルギー基本計画』―」

2021年10月22日、「第6次エネルギー基本計画」が発表されました。

「第6次エネルギー基本計画」のテーマは2つ。

  1. 世界的に取り組みが加速している気候変動問題への対応

  2. 日本のエネルギー需給構造が抱える課題の克服について


(出典)経済産業省資源エネルギー庁 エネルギー基本計画についてhttps://www.enecho.meti.go.jp/category/others/basic_plan/
2030年度におけるエネルギー需給の見通し(関連資料)https://www.enecho.meti.go.jp/category/others/basic_plan/pdf/20211022_03.pdf

グラフの注目ポイントはこちら!

▶省エネルギー
 2030年度の省エネ目標を従来から2割増に
▶再生可能エネルギー
 2030年度の発電比率について、現在の導入割合から倍増する目標を設定
▶火力発電
 安定供給を大前提に、できる限り電源構成に占める発電比率を引き下げ
▶原子力発電
 これまでのエネルギーミックスで示した20~22%程度を見込む
▶水素・アンモニア発電
 新たに2030年度の電源構成の1%をまかなう目標を新設


何もせずにいると2030年はすぐ来てしまうような気がします。

私たちが何のエネルギーをどのように使うのか。
未来を見据えた選択をすることが大切です。



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?