「社長、これ、どうしたらいいですか？」
「お客さまが、〇〇って言ってるんですけど、どうしましょう？」

こんなことを部下に言われて

「そんなことくらい自分で考えて動いてよ…」

と思いつつ、そんな状況がなかなか改善しない…という方も多いのではないでしょうか？

今日は、そんな場合どうするか？私の経験を交えてお話をしていきます♪

社内で一番正しい答えを出さなくてはいけない！？

みなさん（あなたは社長と仮定します）は、社内で一番正しい答えが出せると思っていますか？

あるいは、正しい答えを出さなくてはいけないと思っていますか？

私は、5年前まではそう思っていました。

正しいとまではいかなくても

『ベストな答え』は、常に社長が持っているものだ、持つべきだ

と思っていました。

それが〔いいリーダー〕だと思い込んでいました。

しかし、何が起こるか予測不能な世の中（VUCAヴーカの時代）であり、多様性の世の中である今、常に優秀であり、ベストな答えを出し続けられるなんてことは、そもそも不可能な話なのです。

よく考えたら、不可能なことを、「〇〇であるべき」という思い込み…呪縛のせいで、自分自身を苦しめるわけです。

セミナーに参加して、本を読んで、先輩経営者から学び…と、私が知る多くの経営者さんは、本当に勉強熱心です。

しかし、勉強熱心な経営者さんだからこそ、陥る罠が

「社長、リーダーたるもの、誰よりも優秀であるべきで、ベストな答えを出し、みんなを導くべきである！」

なんて、思っちゃうわけです。

答えを言うから、聞いてくる

結局、「社長どうしましょう？」と聞かれて

「それは、こうだから、こうして、こうして…もし、問題が起こったらこうして…」

と、答えを言っちゃうわけです。

これを繰り返していると

「社長に聞けばなんでも答えてくれる！」

となるわけです。

答えると

「さすが社長です！その考えはありませんでした！」

なんて、社員が喜ぶもんだから、社長（私）もご満悦♪

これで、〔考えない部下の出来上がり〕なわけです。

こんなことをしていて

「社員が自分事として、考えて動いてくれない…」

と悩む社長が後を絶たない…

自分が原因をつくっているともつゆ知らず…です

勿論社長は、悪気何て一切ありません。

リーダーたるもの優秀でなければならないわけですからね。

愚者風リーダーであれ

長尾彰さんの〔宇宙兄弟　「完璧なリーダー」は、もういらない。〕では、このように言っています

いやぁ～～～これを読んだ時、感動しました！

〔賢者であろうとする必要がない〕のが愚者風リーダー

もう強がる必要も、自分を大きく、偉く見せる必要もないわけです。

威厳なんて、部下にとっては全くもって無意味な代物です。

だって、よく考えてみたら、自分が全部知ってて、一番正しい答えが出せるなんて、ただの思い上がりでしかないですよね。

質問を質問で返す

で、じゃあ、どうすりゃいいの？ってことですが、〔考えるクセ〕をつけさせるのです。

具体的にどうするかというと

「社長、これ、どうしたらいいですか？」
「お客さまが、〇〇って言ってるんですけど、どうしましょう？」

という質問が来たら

「〇〇さんは、どう思う？どうしたらいいと思う？」

と聞き返すわけです。

質問を質問で返すってやつですね。

さらに、場合によっては

「そんなこと、自分たちで決めればいいじゃん～」

的なことは

「みんなに相談した？」

という質問返しです。

このフレーズをひたすら言っていると、だんだん答えだけを求める質問が減ってきます。

また、ここまで来るのには多少の時間がかかりますが、時間をかけて教育するのが、大変な場合…すぐにでも変革を起こしたい場合は、ルール化するのもアリです

「今日から、私への質問は、自分の意見を持ったうえでしてください。
　『〇〇の件ですが、私は（私たちは）△△だ思うのですが、社長はどう思いますか？』
　せめてこのように質問をしてください。
　自分の（自分たちの）意見がない場合は、そのまま突き返します」

まぁ、時と場合によっては、これくらいバシっとやってもいいかもしれません。

ただし、これはある程度関係性ができている…社長と社員の間に信頼関係がある場合にしてくださいね♪

本日も最後まで読んでいただき、ありがとうございます♪

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