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青春のラコステ物語(1話完結)

私の大学には1年生の時に水泳の授業があった。
さすがにスクール水着って訳にもいかないし下から上がっていらっしゃる
おぼっちゃま達は皆さま、ブランドの水着だと思い込んでいた。

さて、どうする?どうする俺?今更買うのはもったいない。
そこで、ふと閃いた!確か、オヤジのゴルフの帽子にワニ🐊がついてたなぁ〜。
私はワニをとっ捕まえて、自分の普段の水着に縫い付けた。
やった!ラコステ水着の完成だ👍
迎えた授業当日。私は胸を張ってプールへ。そこで拍子抜けした。

皆様、ふつーの水着だった。シンプルな。😯
私の水着は、たちまち友人達の注目の的になった。👀
友達「すげ〜ラコステ水着しゃん!しかも着慣れた感あるってことは前から着て
   たやつだろう。」
私「ま、まあな・・・。大したことないよ😅」
友達「俺、ラコステの水着始めて見たよ!」

ここまでは良かった。しかし他の友人が鋭い質問を投げかけてきた。
「ラコステって水着あるんだっけ?」まずい、調べてなかった…。
私は後から恥をかくなら今だと思い白状した。
「実は、オヤジのゴルフの帽子から期間限定でワニが私の水着にレンタル移籍してるんだ。」
友人「えっ?自分で縫ったの?」
私「う、うん」😅

この後、友人達は大爆笑して泳ぐどころではなくなったことは想像に難くない。
この日以来、私が刺繍やワッペンのあるポロシャツを着ていると、友人達に
「縫った?」と聞かれるようになった。(笑)
また、オヤジに「俺の帽子のワニ知らないか?」と聞かれ、ごまかすために
「踊ってるんじゃない、ワニなって」と答えたら何も言わずに立ち去っていった。バ、バレてる😅😅😅

しかしこの話には後日談がある。
ラコステ事件から1年経った頃、友人達と小樽の石原裕次郎記念館を訪れた。
裕次郎さんの水着が飾ってあった。皆が一斉に指を指して、叫んだ!👉
「あの水着、ラコステじゃん。しかも、色も形もお前の水着そのものじゃん!」
私は膝から崩れ落ちた。😱

もっと早く訪れていれば…。私の未来は変わっていたのに・・・。
「必殺縫い人」と呼ばれなくて済んだのに😭
合コンのネタにされなくて済んだのに😭
あの「ラコステって水着あるんだっけ?」という鋭い質問に対して
「お前知らないの?これ裕次郎モデルだぜ!!」って答えてたら、
そのあとの大学生活はバラ色だったのに…。😭😭😭
でも、まあネタ話になるってことは、なんともありげーたい(アリゲーター)
話ですな(笑)
おわり


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