あかんたれにいちゃん1
11月のある日 仕事中に母から電話があった。
「今仕事?」
「うん、何?」
「忙しいから後で大丈夫。あまりいい話じゃないけど・・・」
込み入った話の感じがしたので後で連絡すると電話を切った。
会社を出て、駅に向かう道すがら母に電話をした。
「さっきの電話の要件はなんだろう」
母が泣きながら
「なにも理由は聞かずに100万円貸して。ダメ・・・?」
一瞬何を言っているのか分からなかった。逆オレオレ詐欺??
「いや・・・、なんで理由を言えないの?おかしいよね・・・」
「ダメですか?