死にきれなくて

2023.2.11、夜。
死にたいが限界を超えた。
1番気に入っているジャンパースカートに、好きなアーティストのTシャツ、トートバッグ。
メイクは友達が誕プレでくれたお気に入りのアイシャドウパレット。
軽い遺書をツイッターにあげて、家を出る。
友達からの電話。生返事。
駅に向かう途中の道で、端を見下ろす。マンションを見上げて、その回数を数えた。
ツイッターを開くと、遺書にいいねが付いていた。リプも。
死ぬ決意が揺らいでしまった。訪看に電話したら、夜間当番の人が飛んできた。ペラペラと御託を並べられても、今までの看護師の経験を語られても,帰る気にはならず。
ああ、もういいや、さっさと死のう。
と、駅に向かって、140円の切符を買った。
人生を終わらせる片道切符。
ホームに向かってもなお、訪看は付いてきていた。
ここまできてやっと,死ぬのが怖くなってしまった。
切符を精算して、帰路に着いた。
死ねなかった。嗤え。

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