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妊娠流産を通して感じた言葉の力

先週、水子供養をしてきました。
お坊さんから水子について解説があり
・水子とは、この世に生まれてくることができなかった命のこと
・水子は三途の川を渡ることができず、現世にいるお父さんやお母さんのことを思いながら川辺の石を積ることで
・だけど、積んだ石を鬼が壊してしまう。
・そんな中、お地蔵様が現れて、子ども達を鬼から護り、あの世へ導いてくれる。

あんなに小さいのに、そんなことをさせる必要ないじゃいか。そして鬼ひどすぎる。
そんな目に遭っていると考えるだけで、辛くて。でも、自分では何もできないから悔しくて悲しくて。
ぐちゃぐちゃしたけれど、お地蔵様に"うちの子を護ってください。よろしくお願いします。"と手を合わせてきました。

今回の妊娠で色々な体験をしたなとしみじみ。
妊娠できた喜びも、これが悪阻なのか?という体の変化や心拍が聞こえたときの感動、そして切迫流産で感じた不安、流産の悲しみ、手術の痛みや喪失感。

まだまだ気持ちの整理がつかない中、職場復帰して仕事をセーブしながら通勤。
お腹の大きい妊婦さんや、マタニティマークを見ると「この間まで確かに居たのになぁ。」と涙が滲んでしまう。

そして、家族や職場、友人に報告をする中で、言葉の力は強いなと実感。
まだ、気持ちが大きく揺れてないから冷静になれるけれど
・まだタイミングじゃなかったんだよ。
・若いからまだ大丈夫。
・心理の専門家なんだから心は大丈夫でしょ。
・手術終わったら切り替えなさいね。
・体調に問題ないなら、仕事に行きなさい。
等、言われて気分の良いものではないものも色々言われた。でも、悪意ではなくて、その人達なりの励まし方なんだよなぁと思ったり…。
だから、私も突っかかるようなことはしないけど。
良い意味でも言葉に救われたところもある。
私個人が一番響いたのは
・何も言えない。
とても正直な言葉で、誠実さを感じた。
きれいな言葉で片付けられるより、ずっと、ずっといい。

自分としては良かれと思って掛けた言葉でも、相手にとっての威力を考えて言葉を発することが必要だなと、改めて考えさせられた体験だった。

昨日、妊娠アプリを消去した。
これまでは、アプリを見るたびに辛くなるけど、これを消したら赤ちゃんが確かにいたという証がなくなってしまう気がして。

悲しい気持ちはまだまだ引きずるだろうけれど、それを自分の中で抱えて、認めることができるように。
何かを見て悲しくなるんじゃなくて、自分の中で好きな時に浸っていられるように。

今年はゆっくり過ごして、夫さんや友達との時間を大切に過ごしたいと思います。

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