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私が出来上がるまで(スキー)44

私は小さい頃から運動は得意な方でした。
身長が高かったせいか小学生時代は球技も走りも体操競技も得意で、特に訓練しているわけではないのに、カラダが勝手に動いていたようでした。
リレーの選手には6年間必ず選ばれてきました。
負けず嫌いもありましたが、身長の高さはかなり他の生徒より得をしていたと思います。
球技も大好きで、ゲーム感覚で休み時間には皆んなでドッジボールをよくやりました。
そして、体育の授業では跳び箱も大好きで段の数をいくつか違うのを置いてどこまで飛べるのかをみられました。
何段だったかは覚えてないのですが、女子は限界がありました。
が、私はその上を行って、男子が飛ぶ最高の段も飛んでいました。
カラダが自然と柔らかい方で、高校の時だったか中学だったか、マットの上で空中回転もして、ものすごく気持ちよかった感覚を覚えています。

水泳も小さい頃は幼稚園でプールに手で押さえつけられて無理やり潜らされた恐怖で最初のうちは苦手でしたが、そのうち泳げるようになると背泳ぎで何メートルも泳げていました。

こうして運動神経は母を除くうちの家族はまぁまぁあるんだと思い込んでいました。

しかし、スキーに初めて挑戦して驚きました。
全然滑れないのです。
私と同じスキー初心者もレッスンを受けるとすぐに上達していました。
私はと言うと、そのレッスン生の中で群を抜いて鈍臭かったのです。
コーチが先頭で、ボーゲンのスタイルでS字に緩やかなコースを滑り降りる練習、基本練習です。
何メートルかすると、一旦ストップしてコーチから次の滑り方のレッスンをそこで止まって受けます。
何度かちゃんと聞けていましたが、2〜3回目には、私だけ止まることができず、S字に緩やかにボーゲンしてるみんなの列をごぼう抜きして、直滑降で滑り降りるのです。
なんとかコーチの少し下で止まりました。
コーチたちは私を気の毒に思い、私の近くまで移動してきてくれました。
そして、また、何度目かには思いっきりコーチを抜かして直滑降でかなり離れた下まで1人で滑ってました。
友達が私を呼びます「〇〇!!!」
聞こえてますが止まれないのです。
もうコーチも呆れ顔で最後は私は居ないものとして無視されました。
恥ずかしいのとおかいしのとで、ひとぼっちですが爆笑していました。

こんなにスキーは私には合わないものかと。
しかし、社会人になってからも毎年スキーに行っていたので、時間はかかりましたが、形になり、なんとか上級者コースで滑れるようにはなっています。

子供たちには小さいうちから滑らせてたら苦労せず楽しめるだろうと2歳くらいから毎年何度も連れて行ってます。
おかげでバッジテストなど取ったり、下の子はスノボに変えてガンガン滑っています。
私の血を引き継いでいないなと感じます。

大学時代のスキーデビューではこんな忘れられない爆笑の思い出と、忘れられないほど楽しかったアフタースキーの思い出があります。
箸が転んでもおかしい私。
すこ〜しドキドキすることもありました。

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