見出し画像

私が出来上がるまで45(アフタースキー)

大学のサークルで行った人生初のスキー。
カチカチに硬直して滑っていたのでカラダはクタクタでした。
しかし、夜ご飯後のアフタースキーがこんなに楽しいものとは。
女子校から大学へきたので、久しぶりの男女共学。
先輩たちは面白い人、かっこいい人、いろんな種類の人がいます。
中でも、根っから面白要素満載の憎めないキャラの男子の先輩が私は大好きでした。
この頃、初めて付き合った彼氏がいたので、好きと言っても恋心とは違いました。
一緒にいて楽しい人。
いつも笑かしてくれる楽しい人でした。

その先輩を軸に、アフタースキーでは、鶴瓶さんの人気番組を模した、『突然ガバチョ』をやりました。
何人参加してただろう。
男女全部で20人以上いたと思います。
ルールは、誰かが何かを話したり一発芸をして、それに笑ったら即退場。
外の雪の中に放り出されます。
私は有名なゲラ子。
こんな面白いことに耐えられるわけがありません。
何度退場させられたことでしょう。
速攻で男子の先輩たちに担がれて外に投げ飛ばされました。
もちろん柔らかい雪の上なのでクッションになってて怪我などはしないように。
それでも手加減しないくらい放りだされました。

数時間遊んだ後、みんなで雑魚寝。
その面白い先輩は私をとても気に入ってくれていたようで、私から離れなかったのを覚えてます。
私もお兄ちゃんに懐くように一緒にいました。
そして、あだ名もそのまま[お兄ちゃん]でした。

なんと、雑魚寝でお兄ちゃんが私の横で寝るのです。
一瞬意識しましたが、私は男性としては見ていなかったので、大好きなお兄ちゃんが添い寝してくれると喜んでました。
その夜は初スキーでカラダがボロボロ。
アフタースキーで思いっきり遊んでへとへとで体力も限界に来てました。
私は多分数秒で寝入ってしまったようです。
朝起きたらお兄ちゃんがいません。
何故かその日からお兄ちゃんは昨日とは違ってそこまで私にまとわり付かなくなったのです。
まさか!!
私は疲れ過ぎて、多分アホづらをさらして、イビキでもかいて寝てたのかもしれません。
100年の恋も覚めるような失態だったのでしょう。
私としてはお兄ちゃんは変わらず大好きでしたが、なんとなく距離感を感じてからは私もくっついていくのをやめました。
今思い出しても、お兄ちゃんはとても楽しくて大好きな人です。
あんなに気の合う面白い人はなかなか現れません。
今もお元気にされてるのかなぁとふと思い出しました。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?