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【起業する勇気が無い人がnoteで自分を追い込んで起業するまでの話】#6~市場分析~

今回は外部環境の「市場分析」。

そもそも、この連載では、起業したいけど勇気がない私が起業するまでの思考と行動を書いていくものでした。

そして、まだ「思考」のフェーズではあるものの具体の話に入っていきます。

起業して何がやりたいのか?ショッピングライドシェア


市場分析に入る前におさらいをします。

起業して何をやりたいのか?

【ショッピングライドシェア】
買物に自由に行けないシニアと、自家用車で送迎することで稼ぎたい人をマッチングする


このアイデアのMVP検証を今月中に始める準備のひとつとして、
MVP検証時に抑えておくべきポイントを検討する「市場分析」をします。

ショッピングライドシェアの<市場分析>

市場分析ってそもそも何故やるのか?

未来を予測するのも不可能ですし、すべての情報を集めることも不可能。

【それでも新規事業をやるとき・そして起業家が市場分析をやる理由】

  1. そもそもの市場の定義をするため

  2. 見過ごしてはいけない外部環境の動向に目を向けるため

  3. 大きな視点で考えてみるため


このあたりかなと思います。
ではこれらを踏まえてやってみます。

そもそも市場分析の方法

「市場分析」と一言で言っても、いろんなやり方があるようです。

5Force分析
 →その業界がどんなアクターの力関係の上で成り立っているのか?売り手、買い手、新規参入、代替品、産業内の競争。この5つの力をどう受けているか?
 ⇒これは「業界」を分析するためのもの。という理解をしています。そして静的なものですかね。あくまでその時点の断面で切り取って分析するもの。
 >>そもそも「ショッピングライドシェア業界」なんてものが定義できないのでやらない

VRIO分析
 →経済価値、希少性、模倣可能性、組織の4つの内部環境を分析して自社の強みを客観的に把握するフレームワーク
SWOT分析
 →自社の強み・弱み、機会・脅威を整理して、方向性を考えるフレームワーク
 ⇒これらは既存企業の「新規事業」や「経営戦略の見直し」に使うためのものだと思っています。なぜなら、自社を起点に考える(組織、強み・・)ため。
 >>これらのものはそもそも「自社」が現時点でないので使わない

ということで上にあげたものはあんまり現時点で使えなそうです。

ちなみに市場分析というと、「潜在顧客の数や課題による損失がいくらくらいある。」などの市場規模を出すことが多いと思います。
でもこれは今までの私の経験から、なんとでも言えるのと、振り返って正解することもないのでやりません。

上にあげたもの以外に使えそうなものがPEST分析です。

PEST分析
 →政治(P)、経済(E)、社会(S)、技術(T)から、大きな外部環境を考えてみるフレームワーク
 ⇒これはかなり大きな視点なので、既存企業の新規事業とかをやるときには、抽象度が高すぎたり、社内のみんなが知っているような内容の分析になってしまいがち
 >>でも、私がMVPをやるうえではまず大きな視点から考えてみることが必要なのでこれをやってみます。業界もよくわからない、自社の強みも弱みもそもそも存在しなくても、これならできそうですし。

PEST分析してみる

ではPEST分析をやってみます。
PEST分析の目的は、関係ありそうな大きな外部環境について考えてみること。
改めてですが、「ショッピングライドシェア」に関係ありそうなことです。

Political~政治~

  • ライドシェア解禁の動き

  • ギグワーカーの労働環境保証(プラットフォーマーの責任論)の動き

  • 地方創成

  • 規制改革の特区やサンドボックスの流れ

  • 地方自治体の財政難


Economy~経済~

  • 物価高。脱デフレ。インフレ化

  • 賃金上昇の動き

  • 金融政策正常化の動き。円安。株高。


Society~社会~

  • 高齢人口増加。生産年齢人口減少。

  • ギグワーカー増加。副業推進。転職者増。

  • コロナ禍からの正常化

  • 孤独を感じる人の増加


Technology~技術~

  • デジタル社会一般化。スマホ保持がデフォルトに。

  • フェイクニュースなどWebでの詐欺・犯罪の多発

  • オープンAPI一般化

  • ECサイト利用デフォルト化

  • Webでのマッチングビジネス一般化

  • 自動運転技術の確立・普及

  • EVの普及


ぱっと思いついたのはこんな感じでした。
こういう時に壁打ち相手がいるといいんだろうなと思いましたが仕方ない。

そして、あまり考えても時間だけを喰うので先に進みます。


「ショッピングライドシェア」に関する市場の大きな動き~まとめ・考察~

PEST分析を通じてショッピングライドシェアを進めるにあたって目くばせし、考えておかないといけない外部環境の動きはこんなものかなと考察してみます。

あまりに多いと意識してMVP検証できなそうなので、5つに絞ります。上から順に優先度や影響度が高そうなもの。

① ライドシェア解禁の動き
 ┗これはクリティカルなものです。これは次回以降の法規制のところで詳しく検討していきます。

② 高齢年齢人口・生産年齢人口減少
 ┗サービスを使って買い物をしてほしい高齢者の方の数は増える。
 ┗しかし、買物送迎する生産年齢人口は減っている。
 ┗「鶏か卵か?」高齢者の方を先に獲得するのか?送迎者を先に獲得するか?の議論につながるかと思います。
 ┗まずは、多い方である高齢者の獲得・集客にフォーカスしようと思います。この意思決定は重要そうだけどもMVP検証においては、そもそも対価を払っていただく方にフォーカスした方がよさそうなので一旦はこの高齢者の方に向けてのMVP検証にします。

③ ギグワーカーの労働環境整備
 ┗送迎をしていただく方との契約体系、会社としての立ち位置の確定などは重要な要素になりそうです。
 ┗安全な運行の保証や、事故時の扱いなどなどかなり論点が多そうです。
 ┗これはMVP検証後にじっくりと考えていきます。

 デジタル社会一般化
 ┗高齢者の方のITへの習熟度、敷居の高さ/低さ、これは実際にMVP検証で見ていかなければいけないことだと思っています。
 ┗実際、「Web上でマッチングする」というビジネスアイデアの根幹的に大事なこと
 ┗MVP検証で確認してみます

⑤ 自動運転技術
 ┗そもそも人間が運転しなくてもよくなれば、高齢の方でも自動運転車に乗り込むだけで目的地に辿り着ける。
 ┗人間が人間を運ぶのではなく、自動運転車が人間を運ぶようになる。
 ┗いつそうなるか?今の見通しは調べないといけないかと思います。
 ┗しかし、これは少なくとも1~2年の間に実現・普及しそうにもないので中長期の方向性を考えるときの材料にします。


PEST分析をしてみて、主観的ではありますが、外部環境で意識しなければいけないことがわかりました。

特に直近のMVP検証では、以下を意識して設計していくべきだということがわかりました。
・送迎者よりもシニアにフォーカスして検証する
・ネットやスマホの利用可否、どこまで使いこなせるかを検証する


今回は以上です。

次は「競合」について考えていきます。


2024/04/10
@目黒エクセルシオール 21時

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