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「look at me.」(詩)

きっと、ずっとそうだった。


今、詩を詠うのも。


貴方の目の前にいるのも。


見て欲しかった。


誰かに褒めて欲しかった。


そんな承認欲求。


誰にだってあるようなもので。


どこか醜く、憐れなもの。


そんなものがあってしまったから。


詩を詠わないと。


誰かの役に立つように頑張らないと。


自己を肯定できなかった。


小さな私。


目の前でうずくまる。


葛藤を晒してまで。


悩みを詩に吐き出してまで。


生きようとしている。


今も昔も変わらない。


きっと、ずっとそうだった。


今、詩を詠うのも。


貴方の目の前にいるのも……


贅沢なものを求めていることは知っている。


それでも。


私は詩に求めてしまう。


混じり気のない素直な言葉を。


称賛を。


何も知らない、貴方に認められることを……

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