「焦がれた日々へ。」(詩)
あの日、焦がれた日々。
夢に見た自分の姿。
今の自分と見比べては。
思い通りにいかないことも多くて。
自虐的になってしまって。
それでも。
夢で見たより、綺麗で。
夢で見たより、ボロボロで。
焦がれた、理想の姿。
いつか、自らの夢を叶えて。
いつか、誰かに抱き締めてもらって。
……いつか、素敵な死に方をする。
夕焼けに照らされた身体。
血のように、赤く染まれば。
進む姿に、死相が浮き出るようで。
何かを為す。
為せたとしても、いつかは死ぬ。
それでも。
そんな人生を受け入れて。
今は、笑えている。
どれだけ、心の傷を負っても
生きている。
愛してもらって。
誉めてもらえて。
たくさんのことを経験して。
成長して、強くなって。
生まれ変わった。
昔からは、信じられない程に。
「世界は、変わった。」
誰かの呟く声。
いつか。
怯えも、苦しみも、痛みも。
乗り越えて。
「ありのままでいたい」
そう、願っている。
あの日、焦がれた夢。
時が過ぎれば、少しずつ。
苦しみは減り、作りたいものを形に出来る。
心に突き立てられた傷も塞がる。
そして、自由になれる。
ああ、今焦がれた未来は。
振り返った日々は。
逆光に照らされ、微笑んだ。
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