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[詩]「勿忘草」

忘れられない

思い出がある


忘れられない

景色がある


吐き出したいほど

苦しいものもある


甘くて

切ないものもある


心が震えるほど

嬉しかったこともある


そんな

初めての味があった


忘れられない

大切な日々があった


そんな

思い出の数々を


今はそっと


しまってしまおう


心の戸棚の奥底に


これからの

未来を生きるのに


思い出している

暇なんてない


死に様の空想


もしも

地獄があるのなら


きっと

天国だって眠っている


心象だって

シュルレアリズム


心の中の花畑


一面に

青色の勿忘草が咲いた


最低な思い出も


最高な思い出も


忘れられないけれど


せめて


これからの

未来のために


しまってしまおう


最後まで


寄り縋らぬよう


恨みを残さぬよう


泣いてもいい


落命の日まで

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