シュールな日本のシュルレアリスム
2024年3月某日
『シュルレアリスム宣言』100年 シュルレアリスムと日本
板橋区立美術館
気になってたけど、観ようかな~どうしようかな~やっぱり観に行こうと思ってやってきたイタビ。
当時、シュルレアリスム運動に携わったいろんな絵画や資料が集合~という感じで、見ごたえがあった。
シュルレアリスム絵画ってなんか訳わからん世界観なんだけど、新たな気づきがあった。
色が溢れているってこと。
パステル、ヴィヴィッド、コントラスト強め、多色などなど、とにかく妙な明るさがある。
あと、なんか訳わからんけどずっと観ていられるものも。
戦争をまたいだ時期なので、ヘヴィなモチーフもあるけども。
画家自身が戦争へ赴き、亡くなった人も結構いたらしい。無念だったろうな。
かと思えばへんてこりんな絵もちょいちょいあって、緩急がすごい。
国立近代美術館などで観たことがある画家も多くて。
でも単発で観るとよくわかんないなあって思ってた。
今回「シュルレアリスム」という括りでまとめて観ると、当時の雰囲気がわかりやすくなって興味深く観られた。
序章 シュルレアリスムの導入
アンドレ・ブルトンが「シュルレアリスム宣言」を発表したのが1924年。
詩や思想、絵画に多大な影響を及ぼした芸術運動。
日本では西脇順三郎や瀧口修造が反応。
さまざまなグループが生まれて、発行した紙ものが展示されている。
なかなかかっこよな機関誌など。
1章 先駆者たち
・前田藤四郎 の版画
モダーンで洒落てる
第2章 衝撃から展開へ
・山本正 青年
細胞を描き出しているような。心臓むき出しのような
第3章 拡張するシュルレアリスム
島津純一 女性的パラノイヤ
エロい。あやしい絵。意外とグッときた
北脇昇は津田青楓の画塾で学んだとのこと。ちょっとびっくり。
2022年に松濤美術館で津田青楓を観たのだけれど、全然結びつかない(私の頭の中では)。
まあ↑は図案をメインとしたデザイン寄りの展覧会だったからかもだけど。
第4章 シュルレアリスムの最盛期から弾圧まで
・北脇昇の「周易解理図(泰否)」
色相環みたいな絵。近美で似たようなのを観たことがある。
シュルレアリスムを経て、易、因数分解、植物学、色彩学、仏教…やらなんやらをモチーフにしていったとか。
興味を突き詰めていったのかしらね。
・桂ゆき 土
彼女もシュルレアリスムを通ったんだ~
第5章 写真のシュルレアリスム
・植田正治 コンポジション
演出したっていいじゃない。
第6章 戦後のシュルレアリスム
・岡本太郎 憂愁
戦前のパリのシュルレアリスム活動にガチで参加した太郎さん。
・鶴岡政男 鼻の会議 Meeting of Noses
なぜ鼻が集まってMTGしてるんだ?とか思っちゃうのは野暮なのねきっと。
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