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嫌われ者を好きになる

大多数の人間が、嫌う…までは行かないにしても、ちょっと距離を置くような人間を好きになることがある。
全員ではないけど、比較的。
空気の読めず、距離感がバグっているクラスメイトがいた。見事に鼻つまみ者だった。僕は比較的空気の読める人間だったので、そのクラスメイトが喋る度に、教室の雰囲気がピリッとするのを感じた。事実陰口も聞いた。
「アイツってめんどくせえよな」
しかし僕は否定した。穏便に済まそうとかではなく、本音だった。
こう…どこへ行っても右にならえの退屈な世の中で、忖度せずに自分の意見を言えるような性格に惹かれたのだ。空気は読めないので、ヒヤッとはするが、それはそのクラスメイトに対してではなく、コミュニティの掟に対してだ。

そんなような人間を好きになるのだから、僕もズレているのだろう。
実際よく怒られていたし、顰蹙を買うことが多かった。だから僕やそのクラスメイトを嫌う人間は、見る目があるというか、真っ当な感性と倫理観を持っているのだろう。
そして僕とそのクラスメイトの感覚は歪んでいる。


相思相愛

そういえばそういった変わり者に好かれるな。類は友を呼ぶのだろう。
でも真っ当な人間なら距離を置くはずなのだ。
だから判断材料にできるわけ。センサーというか。
自分が好きになる人間は変わり者だし、好きになってくる人間も変わり者
自分が嫌だと思うものは真っ当で、嫌ってくる者も真っ当…という式が成立する。
事実俺は常識が嫌いだし、邪魔とまで思う。優等生は決まって俺の事を煙たがる。好いてくる優等生はマッドサイエンティスト寄りだ。


見るもののみ

ちなみにゴキブリもあまり嫌いではない。
爬虫類も好きだったりする。

唯一例外なのは食べ物だ。
パクチーは嫌われ者だが、俺も嫌い。カメムシの匂いがするから。ミントアイスなら好きなのだが。
いなごの佃煮やホヤ、クジラや猫、ワニ、水ゴキブリなんて食わない。食おうとも思わない。
ラーメン、カレー、ハンバーガー、寿司…大好き。
味覚だけはズレてないと感じる。

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