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アクタージュの魅力 '24/04/26

定期的にアクタージュの追悼をする記事。

説明しよう

アクタージュとは、週刊少年ジャンプで連載していた演劇漫画である。
大変好評であり、順調に舞台化などの企画が進んでいた。そしてそのままいけばアニメ化も確実だろうと思われていた。
しかし打ち切られた。原作者が逮捕されたからである。

というわけで、あまりにも理不尽かつフラグクラッシュな終わり方をしたので、無念が晴れず、未だに受け入れられていない。打ち切られたのは2020年。もうすぐ4年が経つ。
粘着気質だけどね。未練たらたら。

最悪な結果。だけど過程はなくならない。魅力を紹介していこうと思う。


 魅力を書いていきたい。

夜凪景が可愛い

主人公の夜凪景は、妹と弟と3人で暮らすJK。
はたから見ると特殊なところはそこぐらいなのだが、内面に問題があるというか…。

メソッド演技法

小さい頃から映画を観る時、登場人物に感情移入をする趣向があった。
複雑な家庭事情から来る現実逃避だろう。
これは演技業界でメソッド演技法と言われる技術だった。役に入り込むというもの。
憑依型とか言われたりするもの。夜凪景は誰からも教わることなくそれを身につけていた。
これの諸刃の剣感が半端じゃない。
NARUTOでいったら《めちゃくちゃ強い忍術だけど、チャクラの消耗が半端じゃない》というようなもの。
感情移入し過ぎてゲロを吐いたり、怒って暴力を振るったりと、周りに迷惑をかけた。
これをコントロールしていく過程に主人公感がある。


百城千世子が可愛い

ライバル的立ち位置。
実はアクタージュ、最初は人気が微妙だったというか、夜凪景の良さがよく分からなかった感がある。
百城千世子が登場してから一気に噛み合って、面白くなった。人気投票では主人公を超えている。

クールの裏にある熱さ

主人公と相反する能力を持つ。主人公がメソッド演技法という能力なら、百城千世子はメタ認知というべきか(公式名称は無い)。ベタだが分かりやすい。
夜凪景が役に入り込み、主観的になる技術を持っているのだとしたら、百城千世子は客観的に見る技術。
人にどう見られるかを意識して、立ち回りを変えている。プロフィールも好感を抱かせるものにしている。
客観的に見過ぎて、自我を感じさせないまである。
的確な表し方があるとすれば、ロボット。人間味がない。自分に興味が無いので、他者に対しても興味を抱かない。

そんな百城千世子が夜凪景だけは特別視している。
最初は興味だったが、段々嫉妬心を抱いていくことに新しい種類の萌えがある。これは作者がツボを分かってる。編集者が優秀なのだろうか。

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