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素敵な恋だったね

昨日ついていたTVから聞こえてきた言葉です。
実際の夫婦のお話を再現VTRとして流しているもので何となくついていることが多い番組。
奥様が病に侵された時のことを旦那様が振り返るという構成でした。
その夫婦はとてもとても愛し合っていて(もちろん再現していない部分ではものすごく大変なこともあったでしょうが)余命宣告を受けた奥様が自宅に帰ってきた時、口にしたのが題名の「素敵な恋だったね」でした。
旦那様も肯定していて、私は素直に感動しました。
奥様は亡くなってしまったのですが遺品整理の際に旦那様に宛てた手紙の中で「一緒にご飯を食べる人を見つけてほしい」と書かれていて、人はここまで相手を思いやれるものなのかと涙が止まらなくなりました。
奥様はこの世の誰よりも愛している旦那様を残して旅立たなければならない。
その絶望は想像を絶するものだったでしょう。
なのに「自分を忘れて他の人と幸せになって」と願えるものなのか…と。
旦那様は結局再婚はされなかったようですが複雑なお気持ちの中でも底知れない奥様の愛情を確かに感じたと思います。
亡くなった瞬間は手を握り合っていたのだとか。
そして人生の最期が迫っている時に「素敵な恋だった」と振り返れるのってめちゃくちゃすごくないですか?

私は恋も愛も知りません。
もしかすると知っていたのかもしれない。
でもそうだとしてももう忘れてしまった。
「好きだ」と思う人は周りにたくさんいます。
でも飛びぬけて「好きだ」と、人生を共に歩んでもいいと思える人はいません。
この人生の中で一度も出会っていません。
長年それでいいと思っていました。
けれど、ものすごく単純なのは承知ですがそのご夫婦を見ていて「あぁ…羨ましいなぁ…」って。
久々?初めて?恋愛に対してそう思いました。
友人が結婚した・だから時間が合わずに関係性が変わるのが悲しいという話を前に書いたことがあるんですがその時とは明らかに違う素直な?純粋な?「羨ましい」でした。
いや、もしかしたらいわゆる普通の人生(とされているもの)を歩んでいる友人達が羨ましかったのかもしれません。
でもなんかそういうんじゃなく、うまく表現できないのがもどかしいんですが……「こんなに想い想われる人生、幸せなんだろうなぁ」という心が温かくなる「羨ましい」でした。
それでも私に恋愛は分からないんだと思います。
「あぁ…こんな夫婦素敵だな。羨ましいな」という感情は沸き起こっても自分がそうなることは一切頭をよぎらなかったから。
けどやっぱりそれでいいと思っています。
結局何が言いたいのか自分でも分からなくなってしまったけれど(笑)目の前に差し出されたものできちんと心が動いた事実が嬉しかったのかも。
結局自分のことかい!って感じなんですが(笑)
旦那様が今日も元気で、美味しいご飯をたくさん食べていらっしゃるといいなと思います。

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