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ナイトドクター 感動

ナイトドクターの感想を昨日出して、続きは見るかわからないみたいな話を書いたと思いますが、しっかり全部見てしまいました。
5話から11話を一気に見てしまい、号泣するとは思わなかったです。

涙もろくなっているのと、内容が感動というか、泣かざるを得ないということで、本当に泣きました。
そもそも、このドラマは深夜の救急医療を担当するもので、日々命と向き合いながら生活していく物語を描いていますが、命の尊さとその責任の重さを痛感させてくれるような話だと感じました。
ドラマの緊急の医療現場でも、とても緊迫感がり、皆が本気で取り組み、救おうとしている姿がひしひしと伝わりました。判断を一つ間違えたり、5分でも遅いと患者の命がなくなってしまう。そうした戦いを日々の中で続けていると考えると本当にすごいなと心の中から思いました。
ドラマの中でも、事故が起こり、救命に向かったり、現場から送られてくる患者さんを受け入れるかの判断をしたりと「命」そのものに向き合い戦う姿本当に尊いです。
もちろん、送られてくる患者さんを100%救えるわけではないので、事故現場と病院の距離が遠く時間がかかる場合には、仮に病院へ到着してもすでに手遅れというケースもあり、このドラマでもそうした患者さんの治療に取り組むものの、命を救えなかったという話も出てきていました。
この場合は、医者は最大限尽くせることをしたけど、患者さんはすでに厳しい状況だったからどれだけ手を尽くしても救えないという限界に当たることになります。当然、医者としてはやるべきことをやっているので、医者の責任ではなく、仕方のないことといえばそうですが、現場の医者にとってはどうにもやりきれない思いがそこにはあるし、僕自身もドラマを見ていてそうしたやりきれない思いに号泣してしまいました。そうした課題と日々向き合い自分のできることを懸命に生きている姿を見て、正直、すごいなと思うと同時に自分が恥ずかしくなりました。この世の中で人の命と毎日向き合い続けて戦い続けている人がいるのに、自分はそれほど戦うことができているのだろうか。もっと、できることがあるのではないだろうか。
人の命と向き合うことは普段そんなにない分、ドラマで見た命を救う姿、生死が治療一つで変わっていく姿を見て、その責任ある仕事と救いたいというその思いがかっこいいと思うようになりました。ある意味では少し自己を啓発してくれるような話になりました。この世界のどこかで、普通の人とは異なる深夜の時間帯に、人の命を救うという重大な仕事をしている人が病院で働いているということを考えると尊敬しかないです。

それにこのドラマを通して、判断の連続が日々行われており、その判断の先に今がある。そう考えると、今ここにいることは偶然なんかじゃないといえるのではないか。と作品の中でも述べられており、感動しました。
また、医療現場での判断として、命を救うためには足を切断してでも治療をするべきという場面があったり、脳神経外科の手術もどのタイミングで治療をすることがベストなのかを検討したりとその判断もすごいものだと思いました。
さらに、臓器提供に関する話も取り上げられていて、臓器提供にサインをしようとする深澤の妹と、臓器提供をした朝倉の母親、臓器提供を受けていた桜庭の3人がぶつかるシーンもありました。
臓器提供する側としては、自分がいつか人の役に立ちたいという思いがある。しかし、臓器提供をした家族としては亡くなった家族の状態をそのまま見ることができなかったりとやりきれない思いがあります。そうしたことから深澤は絶対にサインはしないということでしたが、妹の思いを聞き、最終的には認めると思います。この判断に関しては、どちらの気持ちも大事なものだということです。兄貴として妹を大切に思っているからこそ簡単には許せない気持ち。妹としてはどこかで苦しんでいる人の役にいつか立てることで嬉しい。そうした対立する気持ちがぶつかるからこそ本当に難しい判断だと思います。朝倉自身は母親がドナーを提供する側で最初はやりきれない思いだったけど、ドナーの提供を受けた人からサンクスレターをもらうにつれ、少しずつ心が穏やかになっている旨を話しており、その心が少しずつ母親に感謝するようになっていると話していました。
そのような難しい判断についての話も扱っており、非常に考えさせられるようなものでした。大切だからこそ悩む問題だし、相手の言いたいこともわかる。命というとても貴重なものだからこそ慎重に考える必要がある。
そうした本当に大事なことに向き合わせてくれるようなドラマになっていると感じました。

そうした普段は向き合うことのないような大事な命やその尊さ、価値について、そして、そうした現場で日々命と向き合い続けている人がこの世界にはいるんだと確認できるような物語になっていると思います。
最初はそこまで真剣な感じで見ていませんでしたが、物語を見ていくうちにその熱量の高さと内容の濃さに惹かれ、真剣に見終えてしまいました。素敵な作品をありがとうございます。自分もこの気持ちを忘れずに、日々命に感謝して生きていけるようになりたいと思いました。


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