旅行で知り合った人の息子さんが宮古島で働いているので、家族で宮古島に行くけど、一緒に行かないかと誘われた。

 よそのうちに家族旅行に参加していいのか?と正直、申し訳ない気持ちだったが、家族旅行をしたことがなかったので、行ってみることにした。
行きたいところがあれば事前に言ってねと言われていたので、大神島に行きたいと、遠慮なく伝える。

 宮古島自体も楽しいが、周りにもたくさんの小さい島があって楽しい。もちろん食事は抜群に美味しい。しかし、物価は高い。それは、どこの島も、品数が少なくて、値段が高いのは、物流を考えれば当然だ。島に観光に行くときは、それは覚悟して、予算を多めに準備していく。

 他のツアーで、何人もの人から、
「大神島は行ったほうがいい。」
と言われた。と、同時に
「行こうと思って行けるもんじゃない。よばれないと行けない。」
とのことだった。よばれて、行ける人が偉いみたいな、話はあまり好きじゃないので、スルーしていたが、急に、こうやって宮古島に行くので、大神島に行きたいなあ、くらいに軽く考えていた。

 オフシーズンだったこともあり、それほど観光客が居なくて、島で働いている息子さんが、仕事の休みを取ってくれて、あちこち連れていってくれた。大神島も、そこの出身の人と話す時間を作ってくれて、船便もガイドも予約していてくれた。至れり尽くせりだった。

 大神島は、謎だらけの島だ。開発しようとすると、工事の人が怪我をしたりして、中止になる。そこの島に住む女性だけで、行われる秘密の祭りもある。人口減少と高齢化に伴い、後継者不足に悩んでいるらしい。

 ちょうど、龍が見えるようになったばかりだったので、どこに龍が見えるか、わくわくして行った。秘密の祭りの中心となる祠にいるのかなと思ったけど、龍は居なかった。ただ、エネルギーは凄かったし、とってもさらさらしていた。砂漠には龍は居ないように、乾燥しているところには、あまり居ない感じがする。祠の周りは、じめじめしてなかったし、爽やかな風が吹いていた。祠は丘の上にあった。その丘の中、というか祠の下に龍がいるようだった。私のエメラルドグリーンの龍はえらく社交的なので、ぐるぐる回って楽しんでいた。

ここの島の物は何も持って帰ってはいけないということで、お土産屋さんで買ったものだけ持って帰った。

 一緒に連れていってくれた家族は、それぞれが言いたいことを、言いたいときに言い、自分と意見が違っても、お互いに話し合って、着地点を探していっていた。マメにスキンシップをして、食事中に笑いが溢れていた。
 素晴らしい経験をさせてもらい感謝しかない。


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