神阿多都比売(カムアタツヒメ)の子分  ~姫神様と旅をする~  白鳥 美緒

富士山の神様といわれているコノハナサクヤヒメ(別名 カムアタツヒメ)と一緒に旅をしてま…

神阿多都比売(カムアタツヒメ)の子分  ~姫神様と旅をする~  白鳥 美緒

富士山の神様といわれているコノハナサクヤヒメ(別名 カムアタツヒメ)と一緒に旅をしてます。 不思議なご縁に導かれて、旅した記録を残していきます。

最近の記事

カラス

 祖母は短歌が上手でいろいろなところで教えていた。私もさんざん短歌を詠むように、ゆくゆくは、宮中の歌会始に出れるように勉強しろと、めちゃくちゃなことを言われたが、断っていた。 「俳句ならいいよ」 というと凄く喜んで 「ホトトギスに載るくらいになってね」 と言われてしまった。それは無理だとずっと思ってきた。最近、友人から2000円程度の冊子を定期購読すると、そこに投句用のハガキがついていて、それで書けば、「ホトトギス」に掲載されるということを教えてもらった。そんなズルをしていい

    • 得手不得手

       宮城県に金華山という島にある神社に行くことになった。3回そこに行くと一生お金に困らにという話だったが、ガイドさんは3回以上行ってたので、どうですか?と聞くと、「当てはまらない場合もある」とのこと。もちろん、私の目的は金運というより、あの地震の慰霊の旅だ。  まずは仙台まで新幹線で行って塩釜神社に参拝。石巻に宿泊。ホテルでは霊障があり、殆ど眠れず。そこから女川に行き、女川港から金華山へ。女川はびっくりするくらい何もない。新しい建物がいろいろ建っているが、それ以外はごっそり持っ

      • さくらさくら

         東京の標準木が開花宣言になったというので靖国神社に桜を見に行った。靖国神社の最寄りの九段下駅に着いたら、もうすでに混雑している。九段下駅は武道館でコンサートがあるとき、卒業式や入学式があるとき、混雑する。なんにせよ集まってくる人たちが楽しそうなのがとてもいい。そして、この桜の季節。夜もライトアップするので、夜桜を見に来る人もたくさんいて、とにかく、朝から晩まで、一日中混雑するのだ。そのあたりの飲食店も混雑する。お花見に行くなら飲まず食わずで過ごす覚悟が必要だ。最近は、外国の

        • シュメール料理

           キエンギ号の話を聞いてから、私は頭が「シュメール」でいっぱいになり、寝ても覚めてもシュメール、シュメールという感じだった。すると友人が、 「東京でシュメール料理を再現してくれる店がある。事前予約が必須だから、頼んどこうか?」 と誘ってくれて、一緒に行った。学生時代にホメロスの「イリアス」や「オデュッセイア」についてどうでもいい議論をした友人だ。イリアス、オデュッセイアとシュメールを同じとしてはいけないが、ざっくり、あのあたりの地域で、あのあたりの時代に、王様が食べていたであ

          新春シャンソンショー

          早口言葉の定番に「新春シャンソンショー」というのがある。実際に見に行くようになった。というのも、取引先の奥様がシャンソンにはまっていて、毎月、発表会を見に行かないといけないからだ。チケット代は5000円くらいするのに、まるで学芸会だ。それぞれにドレスを着て、シャンソンを歌う。しかも、そのシャンソン教室の男性の先生を取り合って生徒さんたちの小競り合いがあるので、その愚痴も聞かないといけない。姫神様たちに、これは良くないのではと聞くと 「これは修行です」 と言われてしまった。 「

          親の愛

           姫神様のご指示で、群馬県の神社巡りをする。妙義山はのこぎりの歯のように山頂がぎざぎざになっている険しい山だ。まずは妙義山の中腹の中之獄神社。金色の日本一大きい大黒様が。小槌でなく剣を持ってお出迎えして下さる。岩がご神体なので、本殿はなく、拝殿だけ。岩の周りを一周できる。ここにはヤマトタケル様が祀られている。  次は妙義神社へ。中之獄神社から妙義神社までの道が凄いヘアピンカーブの続く道。アニメ「ドライブD」のヒントになった場所と言われるだけのことはある。すごい道だ。バイクは

          首塚

           大手町のすごいビルが並ぶなか、ぽっかり空いているところがある。平将門の首塚だ。平の将門の乱とはそもそも将門が関東八か国の国府を攻撃して各国司を追放することからはじまる。その結果、国家反逆の罪となり、その挙句、自ら「新皇」と称して、朝廷と対立した。朝廷は早速藤原忠文を征夷大将軍に任命し、将門の乱の鎮圧に向かわせるが、その到着前に地元の武士の藤原秀郷等に将門は撃たれる。結局、首だけは平安京に運ばれ都大路の河原にさらされた。無念の将門は「胴体と首をつないでもう一戦しよう」と叫んだ

          神社も二度目なら

           中森明菜の「セカンドラブ」のメロディーに載せて「神社も二度目なら少しは上手に周りたい~」と歌いたくなるときがある。一度でミッションを果たせないと二度でも三度でも行かされる。何がミッションなのか、頭をフル回転させ、足を棒にして走り回る。  もちろん、日々、出社前に近所の神社に参拝してから出かける。何をお願いするわけでもない。日々、こうやって祈れることを感謝している。  伊勢神宮や出雲大社のように、大事な場所にある神社にも、何回も行かされる。ミッションによっては、行く「順番

          おへそ

           もうすぐ天災がくるよと、不安を煽られることは多々ある。正直、全く心は乱れない。 でも関東に天災がくると聞くと、一応、東国三社を回ろうかなという気持ちになる。 姫神様たちは、冷ややかな目で見てくる。 「自分だけ助かりたいの?」 と言うので 「そりゃ、そうです。」 と言うと、大笑いされる。 「何があっても、その辺の草を食べても生きるという覚悟があれば、生きれるでしょう。しばらく草だけ食べてれば、そのぷよぷよのお腹のお肉もすっきりするよ。」 と、なんともまあ冷たいお言葉。 「自分

          ハロン湾は龍の見本市

           ベトナムの北部の大都市ハノイからハロン湾に行ける。海にたくさんの島があり、島に洞窟もある。  いつも、私の顔を見ると 「龍が、龍が」 と騒ぐ人が、ぜひハロン湾に行ってくれというので、格安のツアーを見つけて行く。ハロン湾をクルーズする。たくさんの島を巡ると、いろんな色の、いろんな形の龍がいてまるで見本市だ。 「これを絵にしたり、服にしたら儲かるな。」 と言うか言わないかで、また、後ろから叩かれた。ショッキングピンクの龍などいて、本当に見飽きない。私のエメラルドグリーンの龍が由

          鹿児島慰霊の旅

           鹿児島で仲良くなった人に、そろそろ、また、来てよと言われたので、今回は2泊3日。慰霊の旅をすることにした。  一日目は薩摩藩英国留学生記念館。曾木の滝、知覧特攻平和会館、万世特攻平和祈念館、笠沙泊  二日目は坊津の鑑真記念館、秋目(「007は二度死ぬ」のロケ地) 、野間神社,火之神公園(立神岩、戦艦大和慰霊碑)、釜蓋神社、枚聞神社、西大山駅、指宿泊、 三日目は種子島(鉄砲伝来館)、屋久島(ヤクスギランド)を経由して帰る。という移動距離だけでも膨大な計画。 薩摩藩から英国

          サグラダファミリア

           火星人が地球人の身体を借りて暮らしている人と知り合い、スペインに行こうと誘われた。  スペインにも聖杯があり、その霊体を持って帰れたら持って帰ろうという、ゆるい指令を姫神様たちから貰い、行くことになった。  聖杯は有名だったので、すぐ辿り着けて、持って帰れたかどうかわからないが努力はした。スペインの聖杯は木製ではないとのことだ。イエスが本当に使っていた盃ならば、木製なのではないかと思うのだが、熱心な信仰により、霊体が出来上がっているので、日本に運ぶようだ。  メインは

          出羽三山

           オト・タチバナヒメ様も、すぐに贅沢に飽きて、私も元の慎ましい生活に戻れた。  今までは、体力にものを言わせて、本当に無理無理のスケジュールをこなしていた。特に夜行バスは大変だ。でも、夜行バスを使うと、まじでタイムパフォーマンスが良い。時間の無駄なく、安い金額で、あちこち回れる。  出羽三山も、行かなきゃと思いつつ、なかなか行かれなかったところだ。新宿を9時ごろ出発して、朝5時に月山に着く。私が行った日は残念ながら大雨で、若草色の月山を見ることは出来なかった。月山は過去で

          大神島

           旅行で知り合った人の息子さんが宮古島で働いているので、家族で宮古島に行くけど、一緒に行かないかと誘われた。  よそのうちに家族旅行に参加していいのか?と正直、申し訳ない気持ちだったが、家族旅行をしたことがなかったので、行ってみることにした。 行きたいところがあれば事前に言ってねと言われていたので、大神島に行きたいと、遠慮なく伝える。  宮古島自体も楽しいが、周りにもたくさんの小さい島があって楽しい。もちろん食事は抜群に美味しい。しかし、物価は高い。それは、どこの島も、品

          浜松慰霊の旅

           新幹線で大阪に向かっていると、浜松駅を超えたあたりで、手首で千切れた手が飛んでくる。イメージとしてだ。私としては血なまぐさい思いをいつもする。飛んできた手が私の肩をつかむ。  きっと、何か無念があるのだろうか。そう思い調べてみると、戦国時代もかなりの合戦があったし、第二次世界大戦では浜松空襲と言われる、かなり大規模な空襲があったみたいだ。学校で習ってなかったから、調べてみるまで知らなかった。  浜名湖から手が飛んでいるのかなと思ったけど、地図を穴があくほど読み返しても、ピ

          ホッピング

           アドレスホッピングという言葉がある。文字通り、住所を決めずに、あちこち飛び回る生活スタイルのことだ。コロナで在宅勤務が可能になったこともあり、いろんな人が、トライしたし、それが出来るだけの環境が整ってきた。  私は事務仕事なので、在宅勤務に切り替えられず、無理かなと思っていたが、一か月だけのお試しコースがあったので、年末年始のお休みの多い時期に、アドレスホッピングしてみた。  ホテルなどと違い、基本的にセルフサービス。場所によっては、管理人が居ないので、シーツの着脱から自