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因みに岩波の広辞苑は支那を慮(おもんぱか)って「通州事件」を載せない。朝毎も同じだ。予知連の無能は許せる。史実を知りながら誤魔化す新聞と学者が許せない。

2022年04月29日
そんなバカを言う学者はさすがに少ない。
毎日がやっと見つけたのが愛知学院大准教授の広中一成。

以下は昨日発売された週刊新潮の掉尾を飾る高山正之の連載コラムからである。
本論文も彼が戦後の世界で唯一無二のジャーナリストである事を証明している。
日本国民のみならず世界中の人達が必読。
見出し以外の文中強調は私。
半藤に一利なし
朝日、毎日、東京を「新聞界の地震予知連」と言う。
予知連はこの半世紀、4000億円も使いながら一度も予知できなかった。
熊本では震度7の余震すら見えずに276人をあたら死なせた。
その代わり罪深い嘘はたくさん並べてきた。
佐藤比呂志東大教授は立川の地層に埋まったコンクリート製電柱を活断層と見做し、東京大地震が明日にもくると言った。
町中に活断層が何十本も立っている都民は大いに恐れおののいたものだ。
朝、毎、東京も嘘っぱちでは佐藤教授に負けない。 
朝日の天声人語は吉田清治の性奴隷の嘘を16回も繰り返し、それを子供たちに書き写させた。嘘を書いた一人が今の論説主幹根本清樹だ。
恥を知るなら新聞人をやめるところだが、彼は今も偉そうにNHKやDHCテレビに「倫理観があるのか」と詰問する。
その三紙がプーチンのウクライナ侵攻を見て「日本軍とそっくり同じ」と筆をそろえた。

プーチンは報復もできない弱小国を一方的に破壊し、女子供をぶち殺し、金品を略奪して反省もない。
それが「白人のアジア侵略を止め、植民地主義、人種差別に終止符を打った」(A・トインビー)日本軍と同じと言うのだ。
そんなバカを言う学者はさすがに少ない。
毎日がやっと見つけたのが愛知学院大准教授の広中一成。

東京も彼を引用して「日本が支那領満洲に侵攻して傀儡政権を作った」辺りがプーチンのドンバス独立承認と同じという。
広中の前提は史実に悖(もと)る。
満洲は満洲人の故地で支那人(漢民族)の領土は昔から万里の長城の内側と歴史は言っている。
満洲は断じて支那領じゃない。
それをもろ否定したのが米国務長官スティムソンだ。
彼は日本が大嫌いで食ってきた男だ。
主張に根拠はない。
彼は勝手に「清の版図は漢民族が継ぐ」ことにした。
そうすれば満洲もモンゴルも蒻介石の領土になり、満洲の日本軍は「支那領を勝手に侵した」侵略者になる。
日本は以降、侵略国家呼ばわりされ、一方の支那はウスリーからエベレストまでの広大な領土を得た。
スティムソンはその礼に蒋介石に「日本を討て」と命じた。
歴史事象を見れば分かることだ。
広中は北京の「清の版図はオレのモノ」史観に迎合しているだけ。
支那通信使のつもりか。

朝日は帝京大教授の筒井清忠に「日本軍はプーチン」を語らせたが、こじつけが過ぎて意味不明になっているのが残念だ。
ただ「盧溝橋事件が起きて日中戦争に突入」と書く筆法が気になる。 
これは鬼籍に入った半藤一利が専ら振り撒いてきた言い方で、盧溝橋事件が日支の泥沼戦争の発端だとしている。
しかし盧溝橋の騒ぎで戦争は起きていない。その三週間後に通州事件が起きる。
支那軍が通州城を封鎖し、日本人宅を一軒ずつ検(あらた)めて女性を犯し、虐殺した。子供も含め250人が殺された。
アラモでも同数が殺されたが、メキシコ軍は女子供や黒人奴隷は保護した。それでも米はリメンバー・アラモを叫んで戦争を仕掛けてテキサスを取った。
しかし日本はこの時もひたすら堪えた。
その二週間後、今度は6万の精強支那軍が上海の日本租界を襲った。
上空を米国が訓練し、実機も提供した支那空軍が舞った。
欧米の後押しで日本人大虐殺をやろうとしたのだ。
日本はそれで立った。
優勢な支那軍を押し返し、米国の手先に堕した蒋介石を追った。
「事実を書けば日本軍侵略の構図が崩れる」と『渡部昇一の昭和史』にある。
だから半藤は盧溝橋後に一切触れずに「日中戦争が起きると」と書く。
まるで自然現象みたいに。
因みに岩波の広辞苑は支那を慮(おもんぱか)って「通州事件」を載せない。
朝毎も同じだ。
予知連の無能は許せる。
史実を知りながら誤魔化す新聞と学者が許せない。

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