春はどこへ行った と言う勿かれ。二十四節季で 立春は2月初旬、名残雪が降る季節。春分は まだ肌寒い3月20日前後。そして5月5日初旬は 立夏。このところの初夏を思わせる陽気も、早すぎるという訳ではなさそうです。それに何より この異常な暑さや大雪は、私たちのせいかもしれないんだし。

また 逆さま写真。上手く撮れたと思ったのに、、。歩きながら わくわくして確認したら これで、もう がっかり。撮り直しに戻るには もう離れ過ぎてたから、諦めました。いつまでも残念がっていても 仕方ない。これはこれで、桜 綺麗だし、面白いかもしれないし。見方を変えて、楽しむとしよう。

やっと 青い空。昨日の雨風にも負けなかった桜の花が、嬉しそうに風に揺れている。早咲きの木は もう葉桜に。満開の桜も好きだけど、初々しい緑とのコンビネーションも好き。生命力にあふれた 新しい緑。その中を ひらひらと散る花びら。真下に行って 全身で浴びたり キャッチしたり、も 好き！

春色は ピンク、って わけじゃない。春霞、花曇り、、グレーな色の日が多いような気がします。だからかな、見上げた空にも足元にも お花屋さんにも、色とりどりの花が咲くのは。息子の入社式から 1週間。まだまだ慣れないけど、こういうぎこちない日々も 笑って思い出せるように なればいいな。

冷たい雨にも負けず咲く桜は、どんより曇った空を明るく照らす ぼんぼりのよう。ようやく咲いた桜だもん、まだまだ散らないでほしいな。散りゆく花びらは綺麗だけど、背中を押されてるようで ちょっとしんどい時もある。新しい生活、自分のペースで進めたら みんなハッピーに過ごせるのかな。

今日が入社式という方も 多いのでは。わが家の息子も雨の中 緊張した面持ちで出かけました。これで5回目のピカピカの1年生。ドキドキも不安も、その中で過ごすことで一つ一つ解消されていく。通勤がルーティンに、職場は居場所になる。そこが みんなにとって、平和で暖かい場所でありますように。

春の嵐が 暖かい風を連れてきた。なんとなく踏み出せずにいた気持ちを 前に向かせてくれるみたいに。季節が変わるよ、って言われてるみたい。今のままでいたいけど、明日という日は来てしまう。それなら 行ってみよう。でも 無理はしない。心をしっかり持っていれば、風は何かを運んできてくれる。

恵みの雨と週末からの暖かさで、桜が一気に咲きそうです。今年は 卒業式ではなく、入学式や入社式に華を添えてくれるかな。新しい生活は 楽しみだけじゃない。不安で周りが見えなくなる日が あるかもしれないけど。桜が咲いてたら、ふっと顔を上げて見たくなるでしょ。そしたら空も 見えるでしょ。

「春はあけぼの やうやう白くなりゆく山ぎは、すこしあかりて、紫だちたる雲の ほそくたなびきたる。」 枕草子の一節。ずっと 中学の修学旅行で見た京都の景色が 浮かんでた。でも今は、家族で旅した高知で見た朝の山が この歌に重なる。思い出は アップデートされるけど、忘れるわけじゃない。

もっと高性能なカメラなら、この夜の月を 本当の美しさで撮ることができたのに。この雲だって本当は 上からの月光に照らされて 輝くように縁取られてた。不甲斐ない写真で 申し訳ないくらい綺麗に。あの驚きと感動も、時間が経ったら忘れてしまうかな。一期一会、、また こんな夜空と出会いたい。

強い風。一足早く咲いた河津桜やモクレンの花は もう散ってしまったかな。来週は 息子の大学の卒業式。まだまだ先だと思ってたのに。光陰矢の如し。分かっているから 一日一日 丁寧に過ごしているつもりだけど 、やっぱり早いな。もっと大切にしよう。今日という日を全部 覚えていられるくらい。

私の人生で唯一 卒業したくない と思ったのは、中学校。やんちゃもしたけど、そんな私を ありのまま受け入れてくれた友達がいた。そんな あったかい場所から出るのが 怖かった。でも、一つ終われば また一つ 何かが始まるんだ。その場所も また好きになれるように、元気出して やるしかない。