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リアルの選挙結果とネットの政党支持率

ネットでは熱く盛り上がった政党が、リアルではさほど得票できていない。逆に、ネットでは叩かれ、いいねの少ない政党が多くの議席を獲得している。これってなんでだろうか?

ネットはテレビと違って自分からコンテンツにアクセスしなければ情報は得られない。当たり前だが興味のある分野、対象しか接することが出来ない。例えばX(旧ツイッター)では、政治や経済の話題に触れることができるが、基本的にそれぞれのユーザーにとって行きたいとこにのみ接近する。

そうなると、普段政治について熱く語るとか深く知ろうとかしない圧倒的大多数の有権者はそうした情報に触れることはせず、ネットでどんなに盛り上がっても蚊帳の外である。もちろん、ウェブ上にある新聞社のサイトなどで情報は仕入れることはあるものの、Xでトレンドにあがる話題とか、多くの人にとってはあさっての世界なのだ。

しかも、ネットにアクセスしたとしてもそこでいちいち書き込みをするとか、レスを繰り返して議論の応酬、レスバトルするとか、をするような人は更に限られている。なので、熱のある人の声があたかもネットを支配しているように見えるのだ。当然のことながら熱のある人はより少ない。しかも、熱のある人のなかには多数派工作もしたりして、マイノリティの主義主張がさもマジョリティの声であるかのように見せたりもする。

なお、熱のある人、といっても熱量に違いはあり、たまにさらっと書き込むような一般人?もいれば何度も書き込みをするネット民、朝から晩まで張り付くようなヘビーなネット民までグラデェーションがある。

かくして、ネットで熱く語られ大きな声に見える意見、沢山の人に支持されていそうに見える政党は実は少数者が大声で叫んでいるだけの話になる。

で、選挙などで蓋を開けてみるとネットを支配していた政党の議席はごく少ないという結末になる。22年に行われた先の参院選では、参政党が当時はツイッターと言っていたXを席巻、まるで画面を貸切ったか!のような状況であったと。ところが蓋を開ければたったの一議席。これが現実。

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