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日本保守党~保守とはなんぞや

私は保守ではないと自分では思っているので、保守と言うものがわからない。勝手なイメージながら、保守とは自己を律し筋を簡単に曲げず、礼をわきまえ謙譲の美徳を持ち恥を知る凛としたもの、だろうか。
ここでは、日本保守党がどのような”保守らしさ”を放ってきたかを考察してみる。

☆ "日本保守党"と美徳

日本保守党、という団体は百田、有本氏の新党立ち上げから既に存在している。そのような指摘があるなか、百田、有本氏は商標登録を行ったと主張。法律上は問題ないと言われている。
先に立ち上がったほうの日本保守党は元自衛官の石濱氏が立ち上げ、民族主義的な主張をする、いわゆる右翼とカテゴリーされる団体である。

法律上はいい、だがしかし、日本には謙譲の美徳、というものがある。法律以前に、そうした美徳や他者への気遣いというものを考えないものだろうか?先行して「日本保守党」なる団体を立ち上げた石濱氏は百田氏からの連絡を待っているという。

☆ 富岡八幡宮街頭演説

2024年2月、東京、門前仲町での街頭演説。横断歩道に街宣車を駐車しての活動も大変迷惑なものになっていた。もちろん、これはこれで遺憾なことだが、この場所が富岡八幡宮の参道の前なのだ。神様の通り道の真ん前に車を止めることの善し悪しは考えなかったのだろうか?もちろん鳥居の外とはいえ、あまりにも無礼。日本の心、精神には無頓着なのだろうか?

☆  漢文授業廃止論

百田氏は漢文の授業廃止を主張する。理由は、日本人には中国の脅威に対する危機感が足りず、それは中国への漠然とした憧れが原因なので、そういった要因である漢文を諸悪の根源、と断罪している。

しかし漢文は万葉集や源氏物語といった日本の古典に大きく影響を与え、日本の文字、言葉、文化の形成に大きく貢献した。そして、古典は日本人の価値観形成に大きな影響を与えてきた。教育とはそれぞれの国の価値観を次世代に継承するものだ。なので古典を学ぶことは非常に大事なことであり、古典に影響を与えた漢文も自動的に学ぶべきものとなる。日本と言う国の価値形成のため、日本人への教育プログラムのひとつとして漢文は学ぶべき。これを除外することは日本の価値に無頓着なのだろうか。

☆  皇室への非礼

コンスという朝鮮式?とされるお辞儀をした皇后さま(当時、現上皇后)に対し『いかんねえ』と非難する百田尚樹

だが、コンスについては大きな誤解が流布されていたようだ。同じ日本保守党の小坂荒川区議が指摘。間違った見識で皇室を貶める、間違いを拡散する、非礼にもほどがある。

☆ 恥を知るということ。

私は昔ね、北海道根室でウニの密漁をしたことがあります、と街頭演説でのたまった百田氏。もう、コンプライアンスとかは言わない。ただ、恥を知ってほしい。むろん、保守であってもなくとも、だ。

☆ 共産党しぐさ

日本保守党の党員をやめるという声、様々な批判に反応したのか、有本氏からこのような声明が出た。

党員をやめたというアカウントは以下のように非難している。

反党行為、と言う前に自分たちを律することはしないのだろうか?これではまるで日本共産党のやり方である。保守とは、過激なやり方を嫌うと思うのだが、このような、法的手段を視野にいれるかのような強権的なやり方。まるで共産党しぐさだ。

☆  保守?!への批判

事務総長である有本香氏。かつて夫婦別姓について保守派を批判。
『保守派が一本鎗に伝統とかいうのも根拠がわからないから賛成できない』
そんな発言の有本氏、どうして保守?!に。

ゴー宣道場チャンネル 有本香の夕方6時です#28 2013年2月5日放送

時がたてば人は変わるが、発言内容は重く、簡単に立場を変えられるようなものではないと思う。意味が全く不明。なぜ、と言う気持ちはぬぐえず、手のひら返し、という印象しかない。

☆ 朝日新聞好き

日本下げ、アベガー(安倍元首相への批判)と言ったら慰安婦捏造報道で有名な朝日新聞


さんざん、常軌を逸すると思えるほどに安倍元首相をこき下ろした朝日新聞。24年3月、東京15区で日本保守党から衆院選補選に立候補した飯山陽氏はこの朝日新聞を大好きになったらしい。

日本保守党界隈は安倍元首相に対し最大限の尊敬、敬意、感謝、賛美を送っている。それほどにリスペクトされた安倍元首相がこれを見ていたらどう思っただろう?全くもってちぐはぐ、節操が感じられない。

こうして見てきたけど、非礼無礼、恥を知らず節操もなく日本古来の宗教、日本と言う国の価値観に無頓着・・・これが日本保守党の『保守』。私にはとてもとても保守には見えないが、ほかの人には違って見えるのかもしれない。

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