失敗の対処

世の中には失敗があふれていますね。

大学受験でも合格する人より不合格になる人の方が多いので、実際、失敗する人の方が多いのです。なので、決して自分だけが悲劇のヒーローになっていると思わないことです。

ここで大切なのはなぜ失敗したのかを客観的に考えることです。頭の中で考えると都合の良いものだけを考え、自分を守ろうとし、保守的になるのが通常ですので、必ずメモ帳などに残すことが大切です。
そして、メモ帳には日付を書き、別の日にもう一度考えます。少しずつ客観性が増してくるはずです。なぜ失敗したのか、という問いで最初はいいですが、最終的に段取りがどうだったか、時期はどうだったかなどより細分化して考えてください。

ここで逃げずに分析した人が次に活かされ、次の成功への糧となります。人間は失敗から逃げたくなる生物です。これは生きるために必要なことです。なので、なかったかのようにしたくなるかもしれませんが、ここはしっかりと分析をしてください。分析したものを1つだけ改善してみる。一気にやろうとしないでください。完璧主義ほど失敗しやすい特性はありません。これぐらいでいいや、という妥協が大切です。怠惰にならず、妥協しながら、失敗の分析を活かす。これが大切です。妥協点を合格点と考えて取り組んでみましょう。

満点取らなくても事業も受験もいけます。力んでいる人の方がつまづきやすいのです。深く考えることのないように、心を落ち着かせましょう。

さて、私事ですが、私の高校は指定校推薦に強く、私は下のコースで成績が常に上位にいたので、内申点が非常に良かったです。上のコースは基本的に一般入試で大学受験するので、最難関大学へ入学するチャンスがありました。しかし、指定校推薦の枠で友人と喧嘩し、友人に見栄を張るために「一般入試で受からない学校は行くべき学校ではない。実力で行くから、譲ってやる」と言って、指定校推薦全てを一時の感情ですべて捨てたのです。受験の結果は残念ながら全落ちし、浪人することになり、浪人してもなかなか偏差値が伸びず、平均的な大学へ進学しました。

当時はかなり悔しく、もったいないことをしたと思っていました。しかし、今の大学に入っていなければ大切な友人・妻との出会いはなかったと思います。同じ大学でも現役か浪人かで出会いはだいぶ変わってしまいます。この人たちに会うために苦労してきたのだと思うようになったときに、実に納得のいく受験だったと思っています。このように、世間的には受験に失敗した人と思われるような私ですが、私自身はとても価値のある体験であったと思っています。

「行ける大学、行く大学が良い大学」と思うようになりました。なので、就活でも同じような考え方でいたので、周りがピリピリしている状況でも新たな出会いを妄想しながら楽しく行えました。要は、気持ちの持ちようで全て変わるのです。良い・悪いは人によって変わります。そもそも良い・悪いはひとりひとりが勝手に感じているものではないでしょうか。

「何か良いことないかな」という人はかなり多いですが、良いことって、その人にとっての良いことであって、他人にとって良いこととは限りません。なので、良い・悪いを勝手な判断で決めているだけで、物事はただ起きているだけなのです。

受験に失敗して、人生は失敗でもう悪いことしか起きないと考えて生きるのは健全でしょうか。それよりも、受験を通して、他の人と違う人生を歩める、ここから這い上がるぞと考えて生きようと考えることこそ健全で成長性のある人間だと思いませんか。

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