見出し画像

Yes 『Close To The Edge(危機)』

おはようございます!こんにちは!こんばんは!

きょうはネガポジの居酒屋営業 "よるぽじ" でぼくがプログレを流しまくる日ということで、ここ最近プログレのアルバムをいろいろ聴き返しているところです。
ぼくはプログレ好きだとよく公言していますが、熱心に聴いてたのは中1から中2までの約1年ぐらい。だから実は数もそこまで多くは聴いてなくて、当時はせいぜいプログレ四天王(イエス、キングクリムゾン、ピンクフロイド、ELP)のアルバムをそれぞれ数枚と、あとはちょこちょこマニアックなところをかじってた程度でしかない。ジェネシスですら大学生になってようやく聴いたぐらいなのでね!

そんなぼくの浅めなプログレ知識の中から、今回はイエスの "Close To The Edge"(危機)を取り上げてみましょう。
個人的にピンクフロイドやキングクリムゾンはプログレの代表格として扱われながらも、音楽性があまりに独特すぎて直系のフォロワーバンドがそんなに多くないイメージ。それに比べてイエスはいわゆる典型的なプログレらしさにあふれたサウンドを展開していて、プログレというジャンルの雛型と呼べるようなバンドなのかなーって思います。

ぼくはイエスは4th『こわれもの』から8th『究極』までしか聴いてないのですが、5thの『危機』はその中でもとりわけ名盤ですね。プログレファンの多くがイエスの最高傑作といえば本作を挙げるでしょう。
ほんとに中学時代は何度聴いたことか!ヤな中学生だ…。

ではではここから、曲ごとにレビューを!

1.Close To The Edge
約20分もある大作。
きらきらした自然音のSEから、いきなり超絶技巧を披露するプログレ全開なイントロへ。のっけから各楽器が「俺ちゃん、めっちゃかっこいいっしょ!」「いやいや、アタイのほうがイケてるっしょ!」と云わんばかりに弾きまくる。でもアンサンブルとしてはきれいに調和していて、バンドの底力をまざまざと感じさせられます。
これは余談なのですけれども、ぼくがバンドでドラムからギターに転向することになってギターをちゃんと練習しはじめたころ、何を思ったかこの曲のイントロを練習しようと試みてしまいました。初心者に弾けるわけないのよ…。スティーヴ・ハウのギターはあらゆる音楽ジャンルをクロスオーバーしたかなり独特なもので、めちゃくちゃかっこいいんだけどコピーしようとすると激ムズで挫折する。

自分語りはさて置き!
なが~いイントロを終えて、歌のパートへ。演奏陣それぞれに強烈な個性があって主張の強いプレイヤーの集まりであるイエスですが、ボーカルのポップなメロディセンスと歌声がそれに負けない存在感を放っている。このパートでも演奏においてはポリリズムなどプログレらしい手法を存分に用いていながら、歌がしっかり中心にあることで、そこまで難解な印象を受けずポップに聴こえるのね。このバランス感覚、しゅごい。

ひとしきり歌のパートが続いたあとは、一転してパイプオルガンが印象的な中間部へ。教会のような厳かな雰囲気が、なんとなくイイ感じ。中1当時のぼくは序盤のいかにもプログレなパートよりもむしろ、この神秘的な空気感に惹かれてました。
イエスの武器のひとつである、うつくしいコーラスワークもこのパートで堪能できますね。

そして、また元の曲調へ。曲調が戻ってから歌が入るまでのあいだにある鍵盤のソロが超アグレッシブでかっこいい。
最後は歌のテンションがピークに達したあと、また最初のSEが流れてフェードアウト、終わり。
まア、なんと見事な構成…!圧倒的名曲!
プログレとは何ぞ、と尋ねてくる人間にはまずこれを聴かせたいネ。

2.And You And I
1曲目の表題曲とはうってかわって、牧歌的でスローめなナンバー。ヨーロッパののどかで広大な自然がイメージされます。もともとアシッドフォークなんかが好きなぼくにとって、こういうのはド真ん中に好みな曲だ。
12弦ギターの音色とフレーズ、郷愁を煽る鍵盤、タイトに深みを宿すリズム隊、そしてボーカルの歌声とどこまでも広がっていくようなメロディ。すべてがひたすらに美しくて気絶しちゃいそう。
間奏ではメロトロンまで登場して、曲の盛り上がりは最高潮に達します。
おだやかでムードのある楽曲だけれども、改めて聴いてみるとやっぱめっちゃプログレだわ!

3.Siberian Khatru
シンプルなロック的かっこよさを基調としつつ、その中にさらっと変拍子などプログレ的なアプローチをうまくまぜまぜしてる曲。前2曲ほどの劇的な展開の起伏はないにもかかわらず、9分という長さを飽きずに聴かせられるのはさすが(そういえば本作では唯一この曲だけ組曲形式になってないのだった)。
この曲にはギターリフがいくつか出てきますが、どれも耳に残る超かっこいいものばかりですね。とはいえ、分析してみるとそれぞれのリフはかなりヘンテコなメロディで、どうしてこんなにもキャッチーに成立させることができるのか不思議に思いますわ…天才!
ちなみにこれもギターで練習しましたが、ムズかった…(泣)

。。。

きょうはこれでおわり。じゃあねーーー。






この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?