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【エッセイ】フラガールに近づけた日

6年位前になります。その年に開かれる発表会に『フラガール~虹を~』で出演すると決定したのは、発表会の約半年前でした。周りは大いに盛り上がっていました。やはり映画を観てフラダンスを始めた人が多かったからでしょう。
私の方は、というとその盛り上がりからすっかり置いていかれている状態でした。実はこの時点で映画『フラガール』を観ていませんでした。フラダンスを始めたきっかけも映画ではありません。(この件についてはまたいつか書きます。)なので他の人ほど曲に思い入れがありませんでした。
憧れの曲を踊れるということで、みんな今まで以上に熱心になっていました。きっとどんどん上達していくでしょう。正直焦りました。このままだとみんなから置いていかれてしまう。そんな私がやった事はひたすら練習することだけでした。
『フラガール~虹を~』は今まで踊った中でも難しさはトップクラス。なので毎日最低1回は踊りました。分からないところは先生に質問して何度も練習。そうすることで仲間の熱さに負けないようにしていました。
結果、振りがしっかり身に付き、その後あったアクシデント(直前に人が抜けてフォーメーションが変わった、リハーサルで穴が見つかった、等々)にも慌てずに乗り越え、無事に発表会を終えることができました。この一件はもう一つ私にもたらしたものがありました。私は踊ることに必死になり笑顔をうまく作れませんでした。ですが、この時は踊り込んでいたことで多少余裕ができ、自然と笑えるようになれました。もしかしたら理想とするフラガールに少しだけ近づけた瞬間かもしれません。
『フラガール~虹を』は私にとってターニングポイントになった曲。先日も久々に人前で踊りましたが、今では大好きな曲です。

※ちなみに映画『フラガール』は発表会が終わってだいぶ経った頃にやっと観ました。松雪泰子さん、蒼井優さんの踊りは本当にすごかった。

発表会の時のスカートとレイ。ちょっと演出してみました。

色々探したところ、スパリゾートハワイアンズの公式YouTubeに『フラガール~虹を~』のオンライン特別ショーがありました。ショートバージョンですが、本物のフラガールのダンスをどうぞ。


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