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リトルプリンス 1.29 13:00 🌹みんなが観たら、世界はきっと優しくなる🦊

観劇後、胸がいっぱいになってしまってなかなか感想を書き始められていなかったのですが、いよいよ書こうと思います。

私は星の王子さまを小学生の頃に読んで、何を伝えようとしているのかあまりわからず「星の王子さま」はあまり面白くない…なんていう印象を持っていました。

しかし、Twitter上でのリトルプリンスの評価があまりにも高く、皆さまが大感動している様子だったので急遽観劇を決めました。(決めたといっても前日まで譲渡もほとんど出ず、おけぴに張り付いてやっとお譲りしていただけることになりました!)

そこで、観劇にあたって改めて原作を読んでおこうと思い、新潮文庫の星の王子さまを購入しました。正直、話を1ミリも覚えていなかったので感覚的には初見でした。

すいません、まだ本について書かせていただきます!笑

読み始めてみると、なんかもう書かれている言葉すべてが名言…というレベルで美しい。私は普段、本はななめ読みでじっくり読むタイプではないんですけど、この本はどうしても繰り返し読みたい部分が多くてものすごい集中のもと読まさせていただきました。

本を読み終えた時点で「私はリトルプリンスを観なくてはならない」と使命感にかられるほどどっぷりとその世界にはまってしまったのでした。

https://twitter.com/happy_musical/status/1486242439635824641?s=20&t=wm6Gen2-yIPcGjIRnNPXzA

観劇後、いくつか他の翻訳の星の王子さまを購入したのでいつか読み比べた感想とかをかけたらなって思っています。

さて、そろそろ舞台を観た感想を書いていきますね。先に注意として書いておくんですけど、観劇後に音楽座さんのリトルプリンスのアルバムを聴きまくっていたせいで、歌詞とか違う部分があったとしても音楽座バージョンで記憶が塗り替えられております。

その辺は温かい目で見守って下さい…笑

感想

期待値がおそらくSOMLの初見時くらい高くて(めちゃくちゃ高いってことです)、拍子抜けたらどうしようなんて思っていたんです。

そんな心配いりませんでした。1月にして2022年1番の作品に出会ってしまったといえるのではないか、と思うほどまさに「出会って」しまったんです。

では、順を追って書いていこうと思います。

席についてからずっと流れていたBGMが客電が落ちても鳴りやまないので、??と思っていると、実はそれは演出の一部でしばらくすると飛行士が音楽を止めてました。不思議なことが起こるお話だけど、この演出によってするっと物語に入っていけたような気がします。

飛行機を飛ばした時の、私たちも一緒に窓から外を見ているような映像の演出がものすごく好きだった!音楽もとても良い…

飛行士と王子さまが出会い、羊を描いてほしいソングを歌うんですけど、これがまた可愛い!羊が欲しい♪羊がいれば♪安心できる♪イラストも映し出されていて、どんな羊なのかよくわかります。

この羊のくだりの後に飛行士が歌う「同じ瞳で 同じものを見ても 感じてる心が違う 戻れないあの頃」っていう歌詞が好きすぎて…

飛行士には見えなかった羊が、王子さまには見えた、もう王子さまのように羊が見える時には戻れない、という切なさがあふれていてうるうるしちゃいました。

バオバブのシーンでは、主にダンスでバオバブの怖さを表現していて、まさに星をむしばんでいってしまう恐ろしい植物っていうのがよくわかりました🌳

「羊が花を食べてしまったら」という旨を王子さまが歌う曲では、無邪気だった王子さまが一変して勢いものすごく、起こりながら歌っているのが印象的でした。原作でもこのシーンは、怒りのあまり青ざめているという感じだったのでうまくその部分が表れているのがとてもよかったです。

「自分にとっては大切じゃないことでも、他の誰かにとってはとても大切なことかもしれない」ということを教えてくれる場面です。

続いては「ハチミツ色の瞬間(とき)」のシーン。
ここ、本当に舞台上が美しさで溢れてた😭

ふたつの影法師 どこまでも続いて 
ひとつに溶け合うとき ハチミツ色の瞬間


歌詞と共に2人の影が夕焼けと共に映し出されていて、まさに「ハチミツ色の瞬間」でした。

花の誕生のシーン、それはそれはもう美しかったです。王妃と花の間みたいな気品のあるお花様のお花🌹

愛されるため生まれてきたのよ〜♪の説得力がすごいんですよ…そりゃ誰でも愛します

ちょっと我儘だけど、本当は王子さまと仲良くしたいだけ…それをうまく表現できない花を見事に演じてくださいました😭

王子さまとのお別れの時の曲の、「あなたはもういない」とかが悲しすぎて…王子さまも花もお互いに関わり方が分からなかっただけなのにお別れだなんて…ってここでとうるうるしちゃいました

この曲だったのか自信はないんですけど、途中で飛行士の恋人として歌ってますよね👀

自分の星をでた王子さまは、ここからいろいろな惑星を旅するんですけど、それぞれの星でのやり取りや音楽がとっても楽しかった!!

点灯士?のシーンがとってもお気に入りです!

そして1幕終わりの「アストラルジャーニー」
Twitterで吹奏楽の自由曲ラストみたい、と聞いていたんですけど、本当にそうだった!!
スネアの使い方とかがめっちゃ吹奏楽…好きで溢れます

私はアストラルジャーニーのような壮大な曲が大好きなのでほくほくした気持ちで幕間になりました!

もう曲がいいのはわかっているので、他のことを書きますね。
小さな僕の星 遠く離れてく
ここの歌声が美しすぎて…地球を目指すとどんどん王子さまの星から離れていくんですよね…

宇宙を移動する様って描くのとっても難しいと思うんですけど、渡鳥たちなどの効果でまさに「旅」をしているようでした!!

果てしない空へ 探しにゆこう 必ず見つかる
ここのコーラスとか全てが美しすぎてもう言葉にはできないんですけど、ぐわぁぁって感情が溢れました

この曲の終わり、地球に降り立った演出がどうなるのかなと思ったら、本当に降り立ったような演出になっていてびっくりしました🌍 

ひとまず1幕の感想が終了しました✏️
ここまででもだいぶ長くなってしまったのですが、私のお気に入りは2幕…もう少しお付き合いください!笑

正直、1幕終わった時点では「美しい舞台を観てるな」というくらいで、めっちゃ好き…刺さったわ…って感じじゃなかったんです。
なのに!なのに!2幕のせいで全部持ってかれるんですよ…

じゃあ2幕の感想書きますね!
記憶違いでなければヘビとの出会いあたりから始まるんですけど、ヘビの動きが凄い…ニュルニュルしてるしスルスルしてるしクネクネしてる…(語彙力)
しかも歌もうまいし…ヘビの、不気味で知的な雰囲気を見事に表現されていました🐍

続いてキツネさんのお話を🦊
キツネね…ぶっ刺さりまくりましたよ…

ゲネ映像とか見た時は「耳長い笑」とか言ってふふってなってたんですけど、何ですかこの可愛いキツネは。

しっぽお気に入りみたいでフル活用してるし、動きもちゃんとキツネっぽいし(あんまりキツネ見たことないけど)、恥ずかしがり屋さんって感じでとにかく可愛かった!

ちょいちょい素ぽいところがこれまたツボで、ふふふってなりながら観てました👀

トゥギャザーはもう尊さの塊みたいな楽曲でしたね…ちょっとずつ舞台の両端から距離を縮めて言って、背中がぶつかるとワタワタするの可愛すぎましたよ王子さまもキツネも!!

原作同様に「肝心なものは目に見えないんだよ」
と教えてくれたキツネさんですが、穴からぴょこぴょこ出てきたり引っ込んだりしてる様がとても可愛かったです

さて、私の涙腺が仕事をしなくなったのは「黄金色(きんいろ)の麦畑」からですね…

キツネがしっぽで王子さまの頭を叩いたり、くすぐったりしてケラケラ笑ってる間にサッとお別れをするという…笑顔でのお別れほど寂しいものはありません…😭

思い出すだけでも泣けてきます…ここのシーン動画に残っていたのでリンク貼っておきますね

https://youtu.be/6nSJ-HKa4nw

このシーンから、私の中のストッパー的なものが外れて感情が溢れ続けて涙でぐしゃぐしゃ状態だったので、記憶違いとかあるかもしれません…

水を探しているシーンでのさ♪ば♪く♪は♪の声綺麗すぎませんか…ホール内に響き渡るソプラノ…

王子さまが寝てしまって飛行士が上着をかけてあげるところ、あんなに王子さまのこと邪魔!って感じだったのに「友達」になったんだな…とこれまた涙で溢れましたね…

水を見つけて、王子さまと飛行士が一回別れるシーンで、「僕たちもう友達だよね?」と聞いているのを見てこれまたうわぁぁぁ😭ってなりました

「ぼくは行く」で、怖いけど〜あの花が待ってる星へのくだりが王子さまが本当に帰ってしまうという現実感を持たせてきて、あぁ、お別れなんだな…っと寂しさで溢れました。

飛行士とのお別れで笑い声をプレゼントする王子さま。ケラケラとした笑い声が、私が本を読んだときに脳内で再生していたものと、とっても似ていて、それだけで泣きそうなのに2人が笑い合ってる様を見たらもう涙出るどころの騒ぎではありません。

人の笑い声を聴いて、こんなに寂しくて切なくて、でも幸せな気持ちになる日が来るなんて思ってもいませんでした。
マスクがビチャビチャになるくらい泣かせてもらいましたが、それでも温かい気持ちで溢れて自然と口角が上がる、そんなシーンでした。

そして最後の「シャイニングスター」

僕らは輝き 時を超えて 
この夜空見上げる人たちを 照らすだろう 
いつまでも シャイニングスター

こんな素敵な歌詞…泣かないわけがないじゃないですか…
お別れ、だけどお別れじゃないっていうのを教えてくれる素晴らしい曲です😭

本を読んだ時、王子さまは死んでしまったのか…自分の星に帰れたのか…帰れていて欲しいけど自信がないって思っていたんです。

でも、この作品を見て王子さまは自分の星に帰って、花に再び会うことが出来たんだろう、と確信を持てました。

私も、どこかにきっと王子さまがいる星があるんだと思いながら星空を見上げたいです✨

いよいよカーテンコールのお話です。
いやぁ、やっと泣き終わったと思ったのにまさかの王子さまが衣装チェンジしてきてて不意打ちくらって泣きましたよ…😭

あの衣装は、飛行士が描いた中で1番よく出来た王子さまの肖像画のものですよね…カテコでのいきなりの衣装チェンジ、大正解ですありがとうございます

みんなでシャイニングスターを歌って終演。
本当に素敵な作品を見させていただきました。

キャストごとについても少しずつ感想書かせていただきます。
まずは梨里香王子🤴

コゼットがとっても大好きだったから楽しみにしていたんですけど、もうほんと良すぎて…褒め称える語彙が見つかりません…

王子って役はとってもミステリアスだし、でも無邪気な子供だし、感情も大きく動くし演じるの大変な役だと思うんですけど、そんな大変さなんて1ミリも感じさせない無邪気な演技と美しいソプラノで、星の王子さまを立派に演じてくださいました😭

もう梨里香王子のあの可愛らしい笑い声をどうにかして動画とか音源に残していただきたいです…元気が出る

続いては芳雄について!
実は生で見るのものすごく久しぶりだったんですけど、なんだかもう新たな魅力発見しまくりって感じでしたね…

飛行士最高だったんですけど、やっぱりキツネが好きすぎたのでそっちについて書きます。

いや、まさか、芳雄に可愛いっていう感情を持つ日が来るとは思っていなかったので自分でもびっくりです😂

あの耳とあのしっぽ着こなせる人そう簡単には見つかりません!笑
違和感なく演じおって!ずるいぞ!

いつまでもいつまでもキツネやってて欲しいです。

お花様の花は、上でも書いた通りまさに花で花でしたね…いやもう花ですとしかいいようがないと言いますか…花なんですもん

結構音高いのにガンガン当てに行っててエリザがより一層楽しみになりました✨

お花様の花も唯一無二の存在だと思うので、芳雄キツネと同様にいつまでも演じ続けてほしいです

最後に大野さんのヘビ!
恥ずかしながら、初めてお名前を知ったんですけどダンスも歌も堪能な素敵な方でした…!!!

あんなダンスしながら普通歌えないですよ…穴に収納されていく仕組みはどうなっているんです??教えてください???

このメイン4人がめちゃめちゃ高いレベルで演じ、歌い、踊ってくれるのでとにかく満足感が高すぎました!

もっと早く観てたらチケット足せてたのに…と後悔したので、再演は絶対に予めチケット抑えます😭

元気な時にも、元気がない時にもきっと観たら泣いて笑って幸せな気持ちになれる作品なので、円盤とか出たら嬉しい…(難しいかもだけどお願いします…)

世界中の人が見たら、きっと世界は優しくなる🌍

大人になっても(もう成人したけど)、大切なものを見過ごさず、小さな物事にも気づいていけるように生きていきたいなと思います。
子供心を忘れないように✨

あと、原作で描かれている部分が結構省略されていたので、完全に物語を知らずに行きたい、という人以外は原作を読んでからの方が理解が深まりそうです!!

私もAmazon Musicで音楽座のアルバムを聴きながら、原作を読み比べる旅に出かけたいと思います。

1月からこんな素敵な作品を届けてくださりありがとうございました。私の中で大切な作品の一つになりました。

名古屋公演も無事に完走出来ますように⭐️

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