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成長や進歩をするために

ほとんどの人が人間として進歩や成長をしたいと思いながら生きているのではないでしょうか。学生時代であれば、勉学、スポーツ、趣味などで.。大人になってからは、仕事などでの能力や人間的成長、社会や世の中での関わりなど、色々な意味において今より少しでも良い状態になりたいという意識を持っているのではないでしょうか。

人生は日々、成長や進歩のための研鑽の毎日です。それは間違いがないことではありますが、では、その研鑽とはどのようなことをすれば良いかを考えてみると、私の人生経験上における研鑽は「嫌な場所に身を置くこと」だったと思います。

特別、なにか努力をするとか、練習や勉強するとかというようなことではなく、ただ自分が嫌だと思っている状況に進んで入っていきその場で苦渋の思いをすることこそ、自分自身が人間として成長や進歩をしているように思います。

私たちは、自分の人生を好き嫌いで判断をしすぎています。好き嫌いは自分の感情的な判断であって、本当の自分の運命や魂から来る欲求ではありません。嫌いなことの中にも人生に必要な要件があることもあります。

もちろん嫌いなことの中には不要なものもありますから、そこを見間違えないようにしなければいけないと思います。自分に必要なものは自分の嫌いなことの中にもあって、それを受け入れれば成長や進歩があると言うことです。

好き嫌いの判断も大切だと思いますが、嫌いを嫌いで簡単に片付けることなく、嫌いの中にも宝物があると思って、少し嫌いを受け入れて苦渋を味わう経験をしてみるのも良いと思うのです。頑張る必要なんてありません。嫌いな環境に自分の身を置きさえすればいいのです。

嫌な気持ちもその場に身を置けば次第に薄らいでくるものです。苦渋も嫌な気持ちと連動しますから同様に薄らいでいきます。自分の好きなことや得意なことばかりに邁進することも成長かも知れませんが、それは逆に言えば本当は嫌なものからの逃避。すなわち自分の運命からの逃避であるとも考えられます。

好き嫌いという感情的な判断から少し距離を置いて、自分の進むべき道への判断を検討してみるのも良いと思います。本当の進歩や成長とはその先にあるものだと思います。

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