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浜辺でアイスクリームを売る

私がまだ若い頃に友人とした他愛もない話を思い出したので記事にさせてもらいます。

まだ小学生だったか中学生の頃に、友人と将来の夢を語った時の話です。当時は幼いので誰もが自分の事情を全く考えずに身勝手な夢を言うものだと思います。私も、何を言ったか詳しくは忘れましたが壮大な夢を語ったように思います。

ところが私の友人は、標題にあるように浜辺でアイスクリームを売るのが夢だと語ったのを鮮明に覚えています。失礼ながら私はその友人に向かって、なぜそんなちっぽけな夢を持っているのか問いただしたように記憶をしています。

もうすぐ還暦を迎える歳になって、互いに互いの夢は未だ達成はしていませんが、つくづく思うのは、彼の言った浜辺でアイスクリームを売ると言う生き様こそが究極のゴールのように私には思えてなりません。

もちろん浜辺でアイスクリームを売ることそのものを言っているのではなく、それに類するような生き方を意味しています。そんな生き方こそが人生の最終目的の理想型ではないかと感じるようになってきたのです。

どんなに自己犠牲をして頑張ってお金持ちになっても、どんなに有名になっても、どんなに社会で成功しても、自分の人生においてそれが叶ったからと言って、その先々に望むものは何かと考えてみますと、結局、人生の行き着くところはのんびり浜辺でアイスクリームを売るような生き方となっていくのではないでしょうか。

何が言いたいかと言いますと、浜辺でアイスクリームを売ることが出来る状況を手にしているのならば、それ以上、何を望む必要があるのかと言うことです。もちろん極論で言っているわけではありませんが、わざわざ自己犠牲をして頑張ってお金持ちになることや有名になることや社会で成功するような、いわば遠回りをする必要がないように思えています。

人生の最終形とは、自分の魂が欲する自分らしい生き方をした結果でもありますし、自分の幸せのあり方でもあります。それはお金持ちになることでも有名になることでも社会的な成功でもありません。本当のゴールはもっとささやかで自分の心がホッコリするようなことなのではないでしょうか。

目先のことに視点をおかず、ささやかでホッコリする人生のゴールを目指してそれが叶う環境にあるのならば欲をかく必要もありませんし、遠回りをする必要など無いように思えます。

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